なお、なぜパーリ語の聖典が各国それぞれの文字で表記されているかわかりますか。現代人には想像もつきませんが、大蔵経を註を含めて全部暗記している人はいっぱいいます。そのように、聖典は文字ではなく音声として口から口へと伝わったのです。それが後にさまざまな理由(疫病が流行して聖典を覚えている僧侶が多数死んで、このままでは伝承が絶えてしまうというので文字化した、など)で文字化されたので、それで各国の文字で書かれたというわけです。文字として伝わったのなら、たとえばシンハラ文字→ビルマ文字変換などという面倒くさくミスの発生しやすい作業をするはずがありません。
このコンテンツを教室などで教材として使用することはいっこうにかまいません。 無許可でやっていただいて結構ですが、 できればご意見(使用した上での改善提案や間違いの訂正など)を賜るとうれしいです。 |