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マハーバーラタ1-3
神犬サラマー
パリクシトの子孫であるジャナメージャヤ王は兄弟たちとともにクルクシェートラにおいて長期間のソーマ祭を執行していた。彼の3人の弟たちは、シュルタセーナ、ウグラセーナ、ビーマセーナと言った。
彼がそのソーマ祭を執行していると、サラマーの息子の犬が来た。ジャナメージャヤ王の弟たちによってたたかれ、激しくほえながら母の近くに近づいてきた。
母はその激しくほえている犬に言った。「お前は誰に打たれて泣いているのか」と。
子犬はこう言われて母犬に答えた。「ジャナメージャヤ王の弟たちにたたかれました」と。
子犬に母犬は答えた。「たしかにお前はそこで、それをすればたたかれるような罪を犯したのでしょう」と。
子犬は母犬に再び言った。「私は何も罪を犯していないし、供物を注視してもなめ回してもいない」と。
それを聞いて、彼の母サラマーは、息子の苦難に悩み、そのソーマ祭に近づいた。そこはかのジャナメージャヤ王が弟たちとともに長期のソーマ祭を執行している所であった。そこで怒った彼女は王に言った。
「私のこの息子は何も罪を犯さず、供物を注視しもなめ回しもしないのに、なにゆえたたかれたのか。何も言わなければあなたに危難が来るだろう」と。
ジャナメージャヤ王は神のメス犬サラマーにこのように言われ、とても動揺し、そして意気消沈した。
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