パンチャタントラ1-13(1/2)
亀と二羽のハンサ鳥

ある池に、カンブグリーヴァという名の亀がいた。彼にはサンタカとヴィカタという名の二羽のハンサ鳥の友人がいて、彼に最高の愛情を持っていた。そしてその二羽のハンサ鳥は池の岸に行って、亀と一緒にいろんな神仙の話をして、日没のころに自分の巣へと帰った。
さて時がたって、かんばつによって池は徐々に干上がった。かくて、その苦難に苦しんだ二羽のハンサ鳥は亀に言った。
「おお友よ、この池には泥しか残っていない。すると君はいったいどうなるんだ? 私たちは困惑しはじめているよ」
それを聞いてカンブグリーヴァは言った。
「ああ、水がなければ私たちの人生はおしまいだ。しかし対策を考えねばならない。 そしてこうも言われている。

♪たとえ時が悪くても、堅固な心を捨ててはいけない。堅固な心があれば人はいつか出口を得るだろう。それはちょうど、たとえ海での難破のときにも、船乗りが(海を)渡りきろうと願うように。


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