屍鬼二十五話2(2/3)
四人の求婚者

他国へ修行に行った第3の求婚者は他国で、あるバラモンの家へ行き、正午に食事を求めた。家長のバラモンは言った。
「おお苦行者よ、あなたはまさにここで食事をとるべきだ」
バラモンの女が食事を準備し席を与えて彼を座らせていたとき、彼女の幼児が家で泣き始め、家長のバラモンの女はその幼児を燃える火に投げ込んだ。それを見て、かの修行者は動揺した。しかしそのバラモンは彼を制止した。修行者は言った。
「あんな荒っぽい行為を見ては私は一緒に食事をいたしません。このような怪物の行為が見られる家で、どうして食事ができましょうか」
それを聞いて、その家長のバラモンは家の中に入り本を持って来て、それを開いて一つの呪文を唱えると、灰になった幼児が生き返った。
バラモンの行為を見て、修行者は好奇心をくすぐられ、こう考えた。
「もしこの本が私の手に入ったら、私はあの愛する人をよみがえらせるだろう」
そう熟考して、まさにその家に隠れてとどまっていた。夜に家の中に入り、その本を奪い取り、まさに例の墓地へとやって来た。


屍鬼二十五話目次へ
リーディング目次へ
サンスクリットHOME
HOME