意欲動詞・強意動詞
7. 意欲動詞
-
意欲動詞(desiderative)は重複語根または重複語根に
を加えた語幹に
をつけて語幹を作ります。
重複音節はアクセントをもち、その母音は
です。
もし語幹が
なら重複音節の母音も
になります。
変化は第一種の活用法と同じです。



(煮る)→






(煮ようと思う)、




(投げる)→







(投げようと思う)、



(打つ)→






(打とうと思う)、



(知る)→






および







(知ろうと思う)、



(乳を搾る)→






(乳を搾ろうと思う)。
- 語根末の
と
は長母音になります。
と
は
となり、唇音の次では
となります。


(勝つ)→





(勝とうと思う)、



(聞く)→






(聞こうと思う)、


(する)→






(しようと思う)、


(死ぬ)→






(死のうと思う)。
- 以下は不規則なものです。


(得る)→



(得ようと思う)、



(行く)→






または







(行こうと思う)、




(握る)→






(握ろうと思う)、


(与える)→




(与えようと思う)、



(落ちる)→




または







(落ちようと思う)、



(受ける)→




(乞う)、



(得る)→




(得ようと思う)、



(できる)→




(学ぶ)、



(殺す)→






(殺そうと思う)。
- 意欲動詞のアオリストは


アオリスト
(→163)を、
完了は複合完了を用います(→184-185)。
未来は
を加えた語幹から作られます。
受動態は189に準じます。
使役動詞は198に準じます。
8. 強意動詞
- 強意動詞(intensive)はさまざまな方法で強めた(標準階化、長母音化など)母音を用いた重複音節を語頭に加えて語幹を作ります。
変化は第3類動詞(→207)の変化のしかたをします。



(清める)→能単3(以下断りない限り同じ)





能複3






、




(歩む)→








、


(振る)→






、



(踊る)→








。
古典(classical)サンスクリットでは、
強意動詞の語幹は強められた重複音節を語頭に加え、
アクセントのある
を語末に加えて作り、
反射態の変化をします。




(歩む)→反単3(以下同)









、



(輝く)→







、




(燃える)→








、


(叫ぶ)→






、



(踊る)→









、



(行く)→








、



(かがむ)→








。
備考 





(彼は覚める)も古い強意動詞です。
この語は

という語根から作られたもの、
または



という一種特別な形を有したものとみなされ、
第2類(→138に注意)にしたがって変化します。






、






、






、






、





、






。
願望法は





。
命令法は






。
過去は






、





、






、







。
完了は






および












、
現在分詞は





。
まんどぅーかのコメント
- 意欲活用の変化表はこちらをご覧ください。
- 強意活用の変化表はこちらをご覧ください。