現在

present


現在を表す時制だが、習慣的行為や普遍的真理を表すのに使ったり、 広く過去や未来を表すのに使われたりもする。 現在時制にをつけて過去を表す言い方もある。
語根から「現在語幹」と呼ばれる形を作って、それに人称語尾をつけたりして作るが、 現在語根の作り方には10種類あって、第1類〜第10類と番号をつけられ、 どんなちゃちな語彙集にもこの種別は書いてある。 10種類のうち、1・4・6・10類は、語根にをつけるという共通点があり、 その後の語尾も共通なので「第一種活用」と呼ばれ、 残りは「第二種活用」と呼ばれる。 このほか、人称語尾にも第一次、第二次とあり、 使役動詞や意欲動詞などの派生動詞も「二次活用動詞」と呼ばれることが多く、 いろいろな数字が交錯して初心者の混乱のタネになっている。
また、現在形を作る現在語幹からは、過去、命令法、願望法も作られる。 だから「(見る)には現在語幹しか存在しない」などという場合には、 もちろん命令法や願望法に加えてこの「過去」もあるわけなので、 「現在形しか存在しない」と誤解しないこと。