アクセント
accent
語の中で強く(または高く)発音される音節。ヴェーダ期は高さアクセント
だったが古典サンスクリットでは強さアクセントになり、しかも規則が雑多
になってしまったので、文法書ではラテン語やギリシャ語のアクセントの法
則(語末から2音節目が長ければここ…とか)をそのまま書いてある。しか
し実際の音声テープを聞くと決してそうは発音していない。動詞など一番最
後の語尾にアクセントを置いていることも多数。ここらへんは実際にテープ
を聞いて習得するしかないようだ。英語の本では、マクドネルやホイットニ
ーの本など、ヴェーダに強い学者の本では、そのアクセントがそのまま書い
てあったりする。
名詞や動詞の変化で多語幹のものは、実はアクセント
が大きくからんでいる。強語幹はそこにアクセントがあるから母音が強く長
く発音され、弱語幹は語尾にアクセントがあるから母音が弱く短く発音され
それで結果的に語幹が数種類できちゃったというわけである。