Since 2004/6/12 Last Updated 2004/6/13
まんどぅーかと韓国とのつきあいについては、サンスクリットページの「韓国語で書かれた参考書」と共通する話も多いので、そちらも見てください。
ここではいきなり、韓国でのインド現代語参考書事情に入ります。 ヒンディー語の本の種類が多いのにはびっくりしました。 たんなる入門書だけでなく専門書もあります。 韓国ではヒンディー語を勉強する人が多いのでしょうか? しかしそれ以外の言語の本は少なく、ウルドゥー語の本がここに紹介した2種類あるだけで、それ以外は絶無でした。 せいぜいベンガル語の語彙集とネパール語−韓国語辞書があっただけかな。 ともかくご覧くださいませ。 |
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シン・ギュソプ『パキスタン語(ウルドゥー語)文法』() |
2002.ソウル(明志出版社).ISBN89-311-0764-1.5000ウォン(約500円).B6−153ページ. | |
薄っぺらい本なのに、文法がコンパクトにまとまってて、読解練習も入っていて、けっこうよさそうです。 ナスターリーク体使用。 語彙集ナシ。 将来的に、うちのサイトでウルドゥー語の文法をまとめるときに、いろいろ参考にしようかなと思っています。 なお、明志出版社は日本でいえば大学書林みたいにいろいろな言語の参考書を出してるところです。 | |
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シン・ギュソプ『パキスタン語(ウルドゥー語)会話』() |
2002.ソウル(明志出版社).ISBN89-311-0497-9.5000ウォン(約500円).B6−177ページ. | |
英語−ウルドゥー語−韓国語訳−読み(ハングル)の4種対比構成。 日本の大学書林の「会話練習帳」シリーズ風でありながら、うすっぺらいわりにけっこう盛りだくさんです。 これでテープが出てればよかったのに。 |
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『わかりやすいヒンディー語入門』() |
2003.ソウル(明志出版社).ISBN89-311-0562-2.4500ウォン(約450円).B6−167ページ. | |
日本の白水社の『エクスプレス ヒンディー語』の翻訳です。 そのことがどこにも書かれていないし、編著者は「外国語研究普及会」と書いてあってなんか怪しげです(笑)。 イラストやレイアウトなど原著の微細な点まで忠実に再現していますが、原著の「佐藤さん」が「キムさん」になっているような違いはあります。 p.36(なんと、この本のページは原著のページと、すみずみまで完全にピタリと一致するんだな!)の練習問題の中の日本の地名や人名の羅列も韓国のものになってるし、 練習問題の解答を見ると、そこだけ手書きのデーヴァナーガリー(他は活字なのに)になっているというのもなんともすごいもんですね。 なお、明志出版社の「世界語学シリーズ」の中の一冊になっているのですが、他の本もみんな白水社の「エクスプレス」シリーズの超忠実訳みたいです。 | |
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コ・ホングン『ヒンディーって何?』() |
2003.ソウル(PUFS(釜山外国語大学校出版部)).ISBN89-8312-106-8.8000ウォン(約800円).A5−230ページ. | |
題名からもわかるように、親しみやすい入門書をめざしているようですが、 本文で用いられているポップなデーヴァナーガリーの書体が私にはなじめません。 まあそれでも文法中心に簡潔にまとめたいい本だと思います。 これで、練習問題の解答があって、音声教材がついていたらもっとよかったのに。 | |
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イ・ジョンホ『ヒンディー文法』() |
1982.ソウル(明志出版社).ISBN89-311-0087-6.6000ウォン(約600円).B5−287ページ. | |
文法中心のヒンディー語入門書。 文法中心にスピーディにヒンディー語のあらましを勉強するには便利です。 練習問題がありますが解答がありません。 語彙集つき。 デーヴァナーガリーが手書き(なのかな?)っぽくて少々読みにくいのが難点。 | |
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イ・ジョンホ『ヒンディー文法』() |
1997.ソウル(韓国外国語大学校出版部).ISBN89-746-4108-9.13000ウォン(約1300円).A5−381ページ. | |
上記と同一著者同一書名。 内容的にも文法中心のヒンディー語入門書なんでそっくり。 明志出版社のやつの増補改訂版というところです。 やっぱり練習問題があり、やっぱり解答がありません。 語彙集つき。 デーヴァナーガリーはきれいで読みやすい。 高いけど(でも日本の物価水準に比べてはるかに安い)一冊買うならこれかな? | |
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ソ・ヘンジョン(徐幸正)『学習のためのヒンディー発音研究』() |
1986.ソウル(明志出版社).ISBN89-311-0101-5.5000ウォン(約500円).B5−192ページ. | |
発音にしぼったヒンディー語学習書。 高度な話もあるので専門書のほうに入れようかと迷いましたがこちらにしておきます。 語彙集つき。 デーヴァナーガリーが手書きっぽくて読みにくいのが難点。 | |
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ソ・ヘンジョン(徐幸正)『ヒンディー発音入門』() |
2000.ソウル(韓国外国語大学校出版部).ISBN89-7464-167-4.12000ウォン(約1200円).B5−277ページ. | |
イ・ジョンホ先生の2種類の『ヒンディー文法』同様、こちらも旧著の増補改訂版というところ。 語彙集つき。 デーヴァナーガリーはきれいで読みやすい。 | |
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キム・ウジョ(金宇朝)『ヒンディー語入門』() |
2002.ソウル(三志社).ISBN89-7358-324-7.13000ウォン(約1300円).A5−360ページ.カセット2巻つき(ISBN89-7358-323-9)は22000ウォン(約2200円). | |
スキット形式のヒンディー語入門書。 ただし後半はけっこう長文になるし、けっこう高度なことまでやります。 付録に詩や短編小説までついてます。 唯一残念なのは、その付録には訳もないしテープに吹き込まれていないこと。 あとは練習問題には答えがありません。 | |
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チェ・ジョンチャン『いちばんわかりやすい基礎ヒンディー語(インド語)会話』() |
2003.ソウル(三志社).ISBN89-7358-306-9.7000ウォン(約700円).B7−263ページ.カセット2巻つき(ISBN89-7358-308-5)は16000ウォン(約1600円). | |
最初にちらっと文字の読み方をやったあとは、ひたすら会話、会話…。 見開きで、左が韓国語、右がヒンディー語で、すべて「ふりハングル」がついています。 テープの内容は、必ず「韓国語→ゆっくりヒンディー語→普通のスピード」という3拍子になっているので、本がなくてもカーステレオなんかで勉強できます。 これは便利(あ、この韓国語を聞き取れなきゃ便利じゃないか)。 「日本語→ゆっくり→標準」というスタイルは他の教材も見習ってほしいなあ。 |
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キム・ヨンギュ、イ・ジェスク、イ・ジョンホ、チェ・ジョンチャン『ヒンディー語発達史』() |
2004.ソウル(韓国外国語大学校出版部).ISBN89-7464-291-3.16000ウォン(約1600円).A5−436ページ. | |
こんな専門書まで出ているというのはうらやましい。 しっかり読まねば。 | |
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チェ・ジョンチャン『ヒンディー語音韻論』() |
2003.ソウル(韓国外国語大学校出版部).ISBN89-7464-276-X.9500ウォン(約950円).B5−137ページ. | |
発音にしぼった入門書を2つ出している著者が出している専門書。 ヒンディー語のサンディ規則をいろいろ詳しく書いています。 ヒンディー語はサンスクリットのように外連声はありませんが、単語の生成過程ではいろいろ内連声をやってるんですね。 とくに数詞のサンディの部分は一読すると、あの複雑な(99までみんな違う!)数の言い方を覚えるのに役立つかもしれません。 |
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イ・ジョンホほか編『ヒンディー−韓国語辞典』() |
1995.ソウル(韓国外国語大学校出版部).ISBN89-7464-086-4.45000ウォン(約4500円).A5−1171ページ. | |
唯一出ているヒンディー語−韓国語辞典。
語数は約6万語。
すべてに発音がローマ字でついています(は[yeh]と書いてあるので実際の発音を考慮している)。
用例はありませんが複合語はのってます。
これで来歴(何語起源なのか)を書いておいてくれればもっとよかったのに(書いてない)。
でもこのようなコンパクトで安いヒンディー語−日本語辞典は存在しないのですから、
私たち日本人は韓国をうらやましがっていいと思います。 付録がいろいろあるんですが、このうち一番役立つのは「ヒンディー語化された英語と固有ヒンディー」というやつ。 実はヒンディー語にはけっこう英語語彙がそのまま入っているんですが、 ヒンディー語辞典の多くはそういうのを無視している。 だけど、ヒンディー語に入るにあたって発音が変わるとか、 スペルがどうなるか(子音連続を結合子音で表すのかそうでないのか、 もしくはへンな母音を介在させるのかどうか) 外国人のわれわれには判断に苦しむケースがけっこうあり、 そういう語彙も入れてほしいわけです。 そういうのを確認するときに私はこの辞書を使ってます。 この部分だけでも日本語にならないかなぁ。 |
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チャン・ソンヒ、クォン・ビョンヒ『ベンガル語−韓国語ポケット辞典』() |
2004.ソウル(明志出版社).ISBN89-311-0786-2.8000ウォン(約800円).A6−384ページ. | |
辞書というより語彙集ですね。 邪魔にならないんで将来ベンガル語を勉強するときにと思って買いました。 | |
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Sang Yong Lee『Nepali-Korean Dictionary』 |
1999.カトマンズ.40000ウォン(約4000円).A5−613ページ. | |
カトマンズで出された辞書ですが、ネパール人が韓国語を勉強するためのものではなく、 韓国人がネパール語を勉強するためのものです。 1段組みなんでそれほど語彙は多くなさそうですが(語彙数が書いてない)、 例文はあるし、すべての語と例文に発音を表わすローマ字がついているし、 なかなかあなどれないものがありそうです。 | |
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キム・ジョンイ『ペルシア語−韓国語辞典』() |
1995.ソウル(韓国外国語大学校出版部).ISBN89-7464-049-X.40000ウォン(約4000円).B6−1648ページ. | |
ウルドゥー語をやってるとペルシア語とどうしても腐れ縁ができてしまうので買いました。 しかも日本ではあの黒柳先生のバカ高い辞書しかないんで、 4000円でしっかりした辞書が買えてしまう韓国がうらやましい。 実際この辞書は、すべて発音はローマ字で書いてあるし、語源(元が何語か)もあるし、 不定形と現在語幹(この辞書ではそれぞれ原型、語根とある)とどちらからでもひけるし、 なかなか役に立ちそうです。 | |
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イ・ドゥソン、チェ・ヨンギル『実用阿韓辞典』() |
1999.ソウル(ソンサン出版社.).ISBN89-7780-000-5.40000ウォン(約4000円).A5−1630ページ. | |
同様に、 ウルドゥー語をやってるとアラビア語とどうしても腐れ縁ができてしまうので買いました。 アラビア語だったら定番のWehr-Cowanのアラビア語英語辞典があればそれですむんですが、 この阿韓辞典はちゃんと語根主義の配列になってるし、 派生形動詞は番号だけじゃなくちゃんと形を書いてあるし、巻末に図解語彙集があり、 役立ちそうなので買ってみました。 |