[ウルドゥー語/ヒンディー語ページ参考書]

バンジャービー語の参考書

Since 2005/9/30 Last Updated 2005/9/30

パンジャービー語について

 パンジャービー語(パンジャーブ語とも呼ばれます)とはインド・パキスタンの各パンジャーブ州で話されている言語です。インドではパンジャーブ州の公用語になっており、新聞も出版され、教育も行われています。一方でパキスタンではウルドゥー語を国語としているのでパンジャービー語は公用語になっていませんが、実はパキスタンの人口の6割ほどが母語としている非常に重要な言語です。日本に来ているパキスタン人のかなり多くは実はパンジャービー語を母語としていますし、スーフィー歌謡やドラマなどはパンジャービー語が用いられていることが多いので、パキスタンにかかわるためにはウルドゥー語だけでは不足で、パンジャービー語を避けて通れないかもしれません。
 実質的に同一言語であるウルドゥー語/ヒンディー語が、語彙や文字の違いで別の言語扱いされているのと同様に、パンジャービー語も、インドではグルムキー文字、パキスタンではアラビア文字(ペルシア文字)で書かれています。それでも今のところは同一言語扱いされていますが、インドとパキスタンそれぞれの社会の影響を受けて、だんだん語彙も異なってきており、将来的には別言語扱いされるようになるやもしれません。
 パンジャービー語がインドでは重要視されパキスタンでは継子扱いされている現状から、パンジャービー語の参考書はほとんどがインド式、すなわちグルムキー文字を用いたものです。しかし日本ではパキスタン式のペルシア文字パンジャービー語の参考書も出版されています。
 当サイトでは当分パンジャービー語を扱う予定はありませんが、パンジャービー語に関する問い合わせもけっこうもらうので、とりあえずは参考書をまとめてみました。

インド式(グルムキー文字使用)

ブックマーク=#exppanj

ページトップへ
岡口典雄『エクスプレス パンジャービー語』
1988.白水社.ISBN4-560-00500-1.2233円+税.B6−166ページ.カセット別売(全1巻.2650円。カセットと本のセットは4995円)。
 日本語で書かれたインド式パンジャービー語の唯一の入門書。ダイヤログ→文法説明→練習問題(解答つき)形式で、説明も豊富なので、とりあえずこれで勉強するのがいいと思います。
ブックマーク=#typanj

ページトップへ
Surjit Singh Kalra and Navtej Kaur Purewal with Sue Tyson-Ward : panjabi. teach yourself books
2003.(Hodder Education). ISBN0-340-87085-0 UK L15.99.CD2巻つきはISBN0-340-91386-X UK L29.99 (CD単体もあり)
 teach yourselfのシリーズから出ているパンジャービー語の学習書。『エクスプレス パンジャービー語』がよくできているので、これで勉強する必要はあまりないかな。ローマナイズがクセあり(英語式にをee、をooなんて書いてたりする)なのも難。まずは『エクスプレス パンジャービー語』を仕上げて、もっと音声教材が必要な場合にこれを使えばいいんじゃないかな。

パキスタン式(アラビア文字(ペルシア文字)使用)

ブックマーク=#kisopanj

ページトップへ
萩田博『基礎パンジャービー語』
1996.大学書林.ISBN4-475-01050-0.3200円+税.B6−163ページ.カセット別売(全1巻.4000円+税)。
 『基礎ウルドゥー語』と意図的に内容を同じにしています。だから文法中心のアプローチをしている『基礎ウルドゥー語』の長所も短所もそっくり引き継いでいます。パキスタン式のパンジャービー語を勉強するには絶対に必要な本なんだけど、最初からこれでやるのはつらい。パキスタン式パンジャービー語をやるなら、回り道のようだけど、まずはウルドゥー語の初歩をしっかりやって、それから『エクスプレス』のほうでパンジャービー語を勉強して、その勉強のかたわら、この本を参照していくというのがいいんじゃないかな。
ブックマーク=#kisopnrd

ページトップへ
萩田博『基礎パンジャービー語読本』
2002.大学書林.ISBN4-475-01854-4.3000円+税.B6−131ページ.カセット別売(全1巻.3000円+税)。
 パキスタン式パンジャービー語の読本。インド式のほうがステップアップ教材がないのに、こちらはこういうのがちゃんと出ています。
※上記以外に日本で以下の書籍が出版されているのを確認しておりますが、筆者未入手のため評価対象としません(どちらもインド式)。


※ご意見、ご教示などは、に戻り、掲示板あるいはメールで賜るとありがたく思います。