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曜日の言い方


 曜日の言い方はウルドゥー語とヒンディー語で異なります。完全に異なっていればまだスッキリしているのですが、両言語で共通している言い方と、どちらか一方の言語でしか用いられない言い方とが共存しているので、少々混沌としています。もちろん現実には、ウルドゥー語ともヒンディー語ともつかない言語をしゃべっている人は数多くおり、ヒンディー語をしゃべっているはずなのにウルドゥー語専用語彙が混じることも珍しくないので、両方の言い方を知っておくべきです。
 このように共通の表現と個別の表現が混じっているので、以下の表では、曜日ごとに一応すべての表現をあげて、ウルドゥー語でいうかどうか、ヒンディー語でいうかどうかを○×表記しました。
 ヒンディー語では原則として太陽/月/惑星の名前に(曜日)という言い方をします。その意味では機械的な訳語といえるでしょう。これらはを除いた言い方もあります。
 ウルドゥー語では日曜日を除いてをつけない言い方になり、さらに月・木・金・土はアラビア語系語彙を用います。
 単語ウルドゥーヒンディー原義・備考
不明。McGregor:Oxford Hindi-English dictionaryでは、サンスクリットの(太陽神の名)から来ているという説を掲げている
× 太陽の曜日
× 「イスラーム教の(スーフィズムの)聖者・指導者」。ヒンディー語でもこの意味でなら用いられる
× 月の曜日。teach yourself urduでは、パンジャーブ地方でよく聞かれる言葉として紹介されている(p.84)。
火星
× 火星の曜日
水星。ただし「ブッダ(仏陀)」と実質的に同音であり、ウルドゥー語では同スペル。ヒンディー語では「ブッダ」のときはとつづる
× 水星の曜日
× 金曜の前夜。なおはヒンディー語(夜)。これが女性名詞なので、全体も女性名詞扱い。
× 師匠の曜日
× 木星の曜日
× (アラビア語で)週
× 金星の曜日;
× 週。この意味では両言語で用いられるが、土曜日の意味になるのはウルドゥー語のみ
× 土星の曜日
× 土星。「不運・不吉」という意味があるのであまり用いられない。

 曜日は唯一の例外を除いてすべて男性名詞です。唯一の例外は上の表のとおり(木曜日)です。

 「×曜日に」の「に」はを用います。曜日に限らず日付表現では一般に「日」にはを用います。で終わる曜日(ウルドゥー語の表現のほうにしかありません)は当然ながらに変化させるのを忘れないこと。
1.
金曜日は休日です。
●関連項目
日付の言い方


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