ルカ15章(2/3)
なくした羊・銀貨・
放蕩息子のたとえ

イエスはさらに言った。

ある男に2人の息子がいた。2人のうちの弟が父に言った。
「お父さん、私がもらうべき財産の分け前を私にください」
かくて父は2人のために財産を分配した。
いくらもたたない日の後、その弟はすべてを持って遠い地方へ向かった。そしてそこで放蕩によって生活をすごし、自分の富を散在した。
しかし彼が全財産を浪費すると、その地方にはげしい飢饉が起こった。そして彼の分け前は惨めになり始めた。
その時彼はそこを去り、その地方にいるある町人のところに身を寄せた。そして町人は彼を、豚の世話のために、自分の村に近い田畑に派遣した。そこで彼は、豚のえさである桶に入った森の豆で腹を一杯にしたかったが、誰も彼にあげなかった。そこでただちに彼は正気になって言った。
「私の父の多くの使用人たちは菓子をいっぱい食べているのに、私はここで飢え死にしそうだ。私は立ち上がって、私の父のところへ行こう。そして父に言おう。『父よ、天国に対して、そしてあなたの目の前で、私は悪い行為をしました。あなたの息子という名は私にはかえってふさわしくありません。あなたは私を、ご自分の使用人たちの中の一人同様にしてください』と」
すぐに彼は立ち上がり、自分の父を訪ねた。しかし、遠くに立っていた彼に父は気づき、同情し、走って、彼の首を抱いて接吻した。その時息子は父に言った。
「父よ、天国に対して、そしてあなたの目の前で、私は悪い行為をしました。あなたの息子という名は私にはかえってふさわしくありません。あなたは私を、ご自分の使用人たちの中の一人同様にしてください」と。

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