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ヒトーパデーシャ序(4/4)
フロローグ
(ヴィシュヌシャルマンのセリフ)
「王よ、かの王子たちは偉大な家門の生まれです。それゆえ、私は彼らに指導をしてさしあげることができます。なぜならば。
♪無価値なものにかける労苦は報いられるはずがない。アオサギはたとえ100の努力によってもオウムのように朗読させられない。
さらにまた。
♪しかしこの家には徳のない子は生まれない。ルビーの鉱山にどうして水晶が産出しようか。
ですから私は6ヶ月以内に、あなたの息子たちを処世術の教えに明るくしてさしあげましょう」
かの王は礼儀正しく再び言った。
♪「虫でさえも花にくっついていれば有徳の人の頭に上る。たとえ石でもすぐれた人々がしっかり立てれば神性が具わる。
それゆえ私のこの息子たちの処世術の教え・教訓についてはあなたにまかせる」。
王はこう言って、かのヴィシュヌシャルマンに敬意を表して、息子たちをゆだねた。
さて、王宮の高い所に幸福そうに座った王子たちの前で、前置きの手段として、ヴィシュヌシャルマンは語った。
♪「賢者たちは詩と経典を気晴らしにして時を過ごす。しかし愚者たちは悪徳や睡眠や争いによって時をすごす。
ですからあなたがたの気晴らしに、カラスやカメなどの種々の物語を語りましょう」。
王子たちは言った、「尊い人よ、お語りください」と。
ヴィシュヌシャルマンは言った。
「みなさんお聞きください。これから『友人の獲得』という話を始めます」
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