パンチャタントラ5-9(1/2)
空想にふけるバラモン

ある村に、スヴァバーヴァクルパナという名の、あるバラモンが住んでいた。 施しものとしてもらった穀物の食べ残しで、彼のびんは一杯だった。 そのびんをくぎにぶらさげて、その下に寝台を置いて、絶えずこれを一点凝視していた。
さてある日の夜眠りながら考えた。
「これほど多くの穀物が入ったこのびんがあれば、飢饉のときには100ルピーになるだろう。そうしたらその金で私は一対の牝山羊を買おう。すると6ヶ月ごとに子を産んで、その二匹から家畜の群れができるだろう。そしたら牝山羊を売って多くの牝牛を買おう。さらに牝牛で牝水牛を、牝水牛で牝馬を買おう。牝馬が子を産んで多くの馬が生まれるだろう。これらを売れば多くの金ができるだろう。その金で4つの部屋を持つ家が手に入る。


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