般若心経・小本(2/2)

※できる限り仏教専門用語訳を排して訳してみた。宗教・哲学的な意味はまったく考えていない。

知識もないし、知識がないこともないし、知識の滅亡もないし、知識の不滅もない。はては老いて死ぬこともなく、老いて死ぬことの滅亡もない。不幸も結合も破壊も道もなく、知識もなく、取得もない。
それゆえ、得られないということのために、菩薩たちの智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)に頼って、心がおおわれることなく楽しく行く。心に覆いがないことによって怖れず、転倒を超越して涅槃に専念している。
三時(過去、現在、未来)に留まっている仏たちはみな、智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)〜に頼って、正しい悟りを完全に悟った。
それゆえ人は知るべきだ。智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)の偉大なる呪文は偉大な知識の呪文であり、最も優れた呪文であり、同等のものがない呪文であり、あらゆる苦しみをいやすものである。偽りがないから真実であり、智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)を意味して説かれた呪文である。
その呪文とは

彼岸への完全な到達において悟りがある。幸あれ

このように、「智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)の心」が完成された。


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