ラーマーヤナ3-51-1(2/2)
乳海攪拌(かくはん)神話

※韻律をあわせるために人名を別の表現で言い換えたり、「大王よ」などの呼びかけ語をさまざまな表現で挿入したりしている部分は、適宜省略した。

♪ラーマよ、最高の馬ウッチャイハシュラヴァスと、宝石カウンストゥバとによって、このようにして最高の不死の霊薬が生じたのだ。
さて、彼のこの仕事によって、一族の滅亡というたいへんなことが起こったのだ。アディティの息子たちがディティの息子たちと戦ったのだ。すべての魔物(アスラ)はラークシャ(羅刹。魔物の一種)たちと連合した。三界を混乱させるようなたいへん恐ろしい戦闘があった。
すべてが滅亡したとき、偉大な力をもつヴィシュヌが、目をくらます幻術に頼って速やかに不死の霊薬を奪い取った。不滅の最高霊であるヴィシュヌに向かって行った者たちは、その時、威力まされるヴィシュヌによって戦闘でおしつぶされた。アディティの息子である勇士たちは、ディティの息子たちを打ち倒した。
ディティの子孫とアディティの子孫との、この恐ろしい大戦争において、ディティの息子たちを打ち倒した後、インドラは王位を得て、聖仙の集団や天上の歌手たちをも含めた世界を、喜びながら支配した。

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