ヒトーパデーシャ 3-3
岩波文庫では「3-2」。p.155。
語(連声前)
説明
語義
能現単3
いる
名男単処
(地名)に
名男単主
(人名)
副
〜と呼ばれる
名男単主
洗濯屋
日本語訳
…… ハスティナープラにヴィシャーラという洗濯屋がいた。
備考
…… この現在形は「物語の過去」を表しており過去に訳すほうがいい。 以下但し書きなく処理する。
語(連声前)
説明
語義
代男単属
彼の
名男単主
ロバが
名中単従
過度の運搬から
形男単主
弱い
形男単主
まさに死のうとしている
能過単3
いた
日本語訳
…… 彼のロバが過度の運搬の仕事によって弱って死ぬ寸前だった。
語(連声前)
説明
語義
副
そこで
代男単具
その
名男単具
洗濯屋によって
代男単主
あれ(ロバ)は
名男幹
虎
名中単具
革によって
絶
おおって
名中幹
森林
名中幹
近く
名中幹
農産物
名中単処
中央で
(←
)
過分男単主
解放された
日本語訳
…… そこでその洗濯屋はそのロバに虎の革をかぶせ、 森の近くの農産物の中央で解放した。 (←その洗濯屋によってそのロバは…)
備考
…… 以後、形式的な受身文は但し書きなく能動文で訳すことにする。
語(連声前)
説明
語義
副
そこで
名中単従
遠くから
名男幹
虎
名女単具
心によって
代男単対
それ(ロバ)を
絶
見やって
名中幹
田畑
名男複主
主人たちは
副
大急ぎで
(←
)
反現複3
逃げる
日本語訳
…… そこで遠くから虎だと思ってそのロバを見ると、 田畑の持ち主たちは大急ぎで逃げるのだった。
語(連声前)
説明
語義
副
さて
代男単具
ある
尾
名中幹
農産物
名男単具
番人によって
形幹
灰色の
名男幹
羊毛の生地
(←
)
過分幹
作られた
名女幹
身体
名中単具
甲冑によって
名中単主
弓が
絶
弦を張り
(→aanata-)
過分幹
かがんだ
名男単具
身体によって
副
ひそかに
(←
)
過分男単主
〜状態でいた
日本語訳
…… さて、灰色の羊毛の生地で作られた身体を防る防具をつけた、 ある農産物の番人が弓に弦を張り、ひそかに身をかがめていた。
語(連声前)
説明
語義
代男単対
それを
接
また
名中単処
遠くない所から
絶
見て
名男単主
その
名男単主
ロバは
(←
)
過分幹
栄養のよい
(名中→形男)単主
身体
形男単主
太った
名女単主
雌ロバ
代女単主
これは
接
〜と
絶
思って
名男単対
声を
(→
)
反現分男単主
しながら
代幹
その
副
〜に向かって
(→
)
過分男単主
走った
日本語訳
…… またそれをあまり遠くないところから見たその、 (いまや)栄養がついて太ったロバは、「これは雌ロバだ」と思って、 声をあげながらそれに向かって走った。
備考
…… 「栄養のよい」「太った」は、「雌ロバ」にかかりそうな気がするが、 男性形なので実は前の「そのロバ」にかかっているのである。
語(連声前)
説明
語義
副
そして
代男単具
その
名男単具
番人によって
名男単主
ロバ
代男単主
これは
接
〜と
名男単従
声から
絶
判断して
副
たやすく
(→
)
過分男単主
殺された
日本語訳
…… そしてその番人は、「これはロバだ」と判断してたやすく殺した。