マハーバーラタ 12-9-4
ゴンダ文法選文10にも採録
※ゴンダのテキストには一部省略がある。備考参照。
語(連声前)
説明
語義
名男単主
(人名)は
能完単3
言った
日本語訳
…… ユディシュティラは言った。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
前
[対]を除いて、捨てて
形幹
村の
形幹
快い
名男単対
行いを
受現分男単主
苦行する
名中単対
大きな
名中単対
苦行を
日本語訳
…… (私は)村の楽しい生活を捨て、多大なる苦行を行い、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単処
森林で
名中幹
果実
名中幹
根
形男単主
食べている
能未単1
実行しよう
名男複具
かもしか
前
[具]とともに
日本語訳
…… 森林で実や根を食べて、かもしかとともに修行をしよう。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
反現分男単主
いけにえをささげる
名男単対
火(を)
副
適正な時間に
形男両対
両方の
名男両対→副
時に
能現分男単主
沐浴する
日本語訳
…… 適当な時間に火にいけにえをささげ、両方の時に沐浴し、
備考
…… ここから14まで延々と文が続くが、前文にもあるとおり、 以下に述べるような生活はこれからの未来の話であるということに注意されたい。
よく食事の時間のことを1日2回というので、 「両方の時」というのは同様に朝と夕ということなのだろう。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形男単主
やせた
←
過分幹
限られた
名男→形男単主
食物
名中幹
皮膚
名中幹
樹皮
名女幹
編んだ髪
形男単主
保持する
日本語訳
…… やせて、わずかな食物のみを食べ、皮膚には樹皮と編んだ髪のみをまとい、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形幹
冷たい
名男幹
風
名男幹
太陽熱
形男単主
〜に耐える
名女幹
飢え
名女幹
渇き
名男幹
疲労
形男単主
弱った
日本語訳
…… 冷たい風や太陽熱に耐え、飢えと渇きと疲労に弱り、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単具
苦行によって
名男幹
規則
←
過分中単具
見られた、確定された
名中単対
肉体を
使能現分男単主
ひからびさせる
日本語訳
…… 規則にのっとった苦行によって肉体をひからびさせ、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中幹
心
名男幹
耳
形女複対
快い
副
常に
←
能現分男単主
聞く
名女複対
さまざまな
名女複対
声、音
日本語訳
…… 心と耳に心地よいさまざまな声をいつも聞き、
備考
…… 誰の声なのかは次を見よ。次を先に訳すとよい。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
←
過分男複属
喜んでいる
名中複処
森林において
←
能現分男複属
住む
名男幹
カモシカ
名男複属
鳥たちの
日本語訳
…… 森林に喜んで住んでいるカモシカや鳥たちの〜
備考
…… ここから8の文に続けるべし。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能現分男単主
かぐ
形男複対
魅力的な、快い
名男複対
においを
形女複属
咲いている
名男幹
木
名女複属
草
日本語訳
…… 花をつけている草木の快い香りをかぎ、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形幹
種々の
名中複対
姿
名中単処
森において
能現分男単主
見る
←
動形男複対
優美な
名男複対
森の住人たち
日本語訳
…… 森で種々の姿を持つ優美な森の住人たちを見て、
備考
…… この次に1句ぶんの省略がある。
京大の徳永宗雄先生の入力なさったe-Text
によれば次の通り(一部サンディを解除)。
森に住む人間を見ることも、家に住む人間を見ることも
どちらも忌まわしく、近づくまい。村に住む人間(を見ること)はなおさらだ。
これによればここでいったん文が切れることになるが、 これからの理想の生活を長々と述べる流れが断ち切られてしまう。 そこでゴンダは省略したのだろう。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男幹
人里離れたところ
名中→形男単主
〜を好む習性
能現分男単主
熟慮する
形幹+頭+形中単具
調理した・未・調理の
←
使能現分男単主
[具]によって生きる
日本語訳
…… 人里離れたところを好んで住み、熟慮をし、調理した、あるいは生の食物をたべて生き、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男複対
父たちを
名男複対
神々を
接
そして
名男単具
野生の果実によって
名女複具
言葉によって
名女複具
水によって
接
そして
←
使能現分男単主
満足させる
日本語訳
…… 父祖たちと神々とを、森の実を捧げお祈りをして水を捧げて喜ばせ、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
こうして
形幹
森林の
名中複属
教えの
形男単対
強い
形幹+尾男単対
より強い
名男単対
規則を
日本語訳
…… このようにして、森の教えの、強い、より強い規則を
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
反現分男単主
大切に実行する
反実単1
私は期待しよう
名男単属
身体の
代男単属
この
名中単対
終結を
日本語訳
…… 大切に実行しながら、私はこの身体の終わりを待とう。
備考
…… 4以来ここまでが一文であった!
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
あるいはまた
数男単主
一つの
代単主
私は
副
まる一日の間
形男単処
一つ一つの
名男単処
木において
日本語訳
…… あるいはまた私は、まる一日、一本一本の木において、
備考
……
の中の
=
(一つの)は、 たぶん次の
(聖者)にかかるのだろう。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能現分男単主
実行する
名中単対
乞食を
名男単主
聖者
形男単主
剃髪した
←
使反未単1
滅ぼさせる
名男単対
身体を
日本語訳
…… 一人の乞食行を実行する剃髪した聖者となって、身体を滅ぼそう(死を迎えよう)。
備考
…… 次文(18)と次々文(19)は聖者にかかるので、先にそちらを訳してからここを訳すといい。 それがわずらわしければ、倒置法的に、まずここを訳してから18と19を訳して、 「〜しながら」という形で結ぶのもよい。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男複具
塵によって
←
過分男単主
覆われた
形幹
空虚な
名中幹
家
名男→形男単主
住みか
日本語訳
…… 塵まみれになり、誰もいない家を住みかとし、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男幹
木
名中幹
根
名男→形男単主
住居
接
あるいは
←
過分幹
捨てられた
形幹
すべての
形幹+頭+形男単主
いとしい・ない・いとしい
日本語訳
…… 木や根を住みかとし、すべてのいとしいものといとしくないものとを捨てて。
備考
……