限定複合語
前半が後半を修飾・限定する形の複合語。
サンスクリットの用語のとは「彼の家来」「彼の従者」。
断じて「その人」ではありません。
もしそうなら同格限定複合語ということになってしまいます。
広義には「同格限定複合語」や「数詞限定複合語」も含みますが、
通常は前半が後半に対して格の関係になる「格限定複合語」のみを指します。
前半はまれに格変化していることもありますが、
複合語の大原則は語幹を格変化させずに連続させるので、
どういう格の関係になっているかは常識的、経験的に判断しなければなりません。
(天+授けられた→天から授けられた)なら前半は具格、
(王+息子→王の息子)なら前半は属格というふうに。
後半は名詞、形容詞(分詞)、動詞語根の3種類があり、後半が名詞ならば全体も名詞、
後半が形容詞ならば全体も形容詞になります。
後半が動詞語根になることがあり、「〜している」という現在分詞的な意味になり、
若干末尾の形が変わる場合もあります。
詳しくは文法概説を参照。