アオリスト

aorist


もとはギリシア語で、「限定されない」という意味。ギリシア語特有の時制で、 ラテン語にもなかったので、ギリシア語でそのまま呼ばれ、その後サンスクリットの この時制にもそのままこの名前がついてしまった。「不定過去」と訳されること がありますが、imperfect(未完了)と呼ばれる過去が別にあるんで紛らわしい せいなのか、みんな意味を知らずにアオリストと呼んでます。
もともとは 「その日」の出来事を表し、過去や完了がそれ以前を表すという区別があったら しいですが、古典サンスクリットでは完全に過去や完了と一緒になっているので、 気にせずにみんな「た」と訳します。
動詞語根からアオリスト語幹を作る作り 方は7通りあり「語根アオリスト」「アオリスト」…のように命名されています。 詳しくは文法概説を見てください。 現在語幹ではどんなちゃちな辞書でも「第×類」という表記がされてますが、 個々の動詞が何アオリストになるのかは、辞書にもハッキリ書いておらず、 判断に迷うことが多いのがつらいところです。