- アルファベットと発音
ウルドゥー語のペルシア文字(アラビア文字のナスターリーク体)は、
アラビア文字28文字に7文字追加
(このうち4文字はペルシア語で追加されたものと同じ)
されたものです。
原則としてアラビア語と同じ順ですが、1箇所だけ違います
(との並びが逆)。
アラビア文字の特徴は、右から左に書かれること。
そしてローマ字の筆記体のように、
前後の文字と連続して表記されることであり、
このときに多少字形が変わることがあります。
特に行書にあたるナスターリーク体は、
文字が上下に踊るので慣れが必要です。
以下、ウルドゥー語の文字の順序に並べて、発音を概説します。
- 語頭形は()を後につけた形、
語中形はを前後につけた形、
語末形はを前につけた形で表わします。
赤い部分だけが当該文字ですのでご注意ください。
- InPageとは、ナスターリーク体が使える定番ソフトウェア(→参考)で、キーボードレイアウトをPhoneticにしたときに、どのキーを押すと出るかを示します。Nml-というのは通常状態、Sft-というのはシフトキーを押しながらという意味です。
- DNとは、デーヴァナーガリーで対応する文字です。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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Nml-A |
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語頭の短母音ばかりか、
、も表わしますし、
またあらゆる部分の長母音の表記にも使います
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語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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Nml-B |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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Nml-P |
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アラビア語にはこの文字はないので、
これが使われていればその語はアラビア語起源ではありません。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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Nml-T |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-T |
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以前はの部分を点4つで表記するやり方もありました。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-C |
() |
もともとのアラビア文字ではθを表わしますが、
ウルドゥー語ではと全く同じです。
これが使われていれば、その語はアラビア語起源だとわかります。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-J |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-C |
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アラビア語にはこの音はないので、
これが使われていればその語はアラビア語起源ではありません。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sht-H |
() |
アラビア語独特の文字で、
ウルドゥー語ではと全く同じです。
これが使われていれば、その語はアラビア語起源だとわかります。
とは「大きい」という意味で、
34のと区別していいます。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sht-K |
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アラビア語やペルシア語独特の文字で、
これが使われていれば、その語はアラビア語やペルシア語起源だとわかります。
ウルドゥー語には本来ない発音ですが、他の既存の音に変化することなく、
元の音同様の発音をする努力をします。
のどの奥で「ハ」と発音するのですが、
ウルドゥー語の場合は、よりちょっと強いかなという感じです。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-D |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-D |
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以前はの部分を点4つで表記するやり方もありました。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-Z |
() |
アラビア語ではθの濁音を表わしますが、
ウルドゥー語ではと全く同音です。
時々アラビア語式にdhとローマナイズされますが、
ウルドゥー語ではという別の音があります。
それとは違うことに注意してください。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-R |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-R |
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のそり舌音です。
一応語頭形も書いておきますが、実際には語頭には来ません。
以前はの部分を点4つで表記するやり方もありました。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-Z |
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英語のzです。
もともとのウルドゥー語にはなく、
アラビア語やペルシア語起源のものか、
他の発音が変化したものに用いられます。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-X |
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英語のleisureのsの音です。
つまり、一応「ジュ」なのですが、下を硬口蓋につけずに発音します。
ペルシア語起源の語にのみ登場します。
ウルドゥー語にはもともとない音ですが、他の既存の音には変化せず、
元の音のように発音する努力をします。
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語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-S |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-X |
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いわゆるshです。そうローマナイズされることも多いです。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-S |
() |
もともとはアラビア語に存在するこもった感じのsです。
ウルドゥー語ではと同音です。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-J |
() |
もともとはアラビア語に存在するこもった感じのdですが、
ウルドゥー語ではになります。
アラビア語でのローマナイズではですが、
もちろんウルドゥー語のとは違う音ですし、
ウルドゥー語でも
や
になるわけでなく、
あくまでなので、注意してください。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-V |
() |
アラビア語に存在するこもった感じのtです。
ウルドゥー語ではと同音です。
字母名称がアラビア語やペルシア語(ター)と異なるのに注意してください。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
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sft-V |
() |
アラビア語に存在するこもった感じのzです。
ウルドゥー語ではと同音です。
字母名称がアラビア語やペルシア語(ザー)と異なるのに注意してください。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-E |
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アラビア語に存在する、
のどの非常に奥で発せられる音です。
ウルドゥー語では単にと発音されますし、
直前が短母音のだとそれと合わせて、
直前が短母音のだとそれと合わせてと発音されます。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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sft-G |
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アラビア語やペルシア語の、
のどの奥のほうで発せられるgの音です。
もともとのウルドゥー語にはなかった音ですが、
他の音に変化することなく、
ウルドゥー語でもできる限り原音どおり発音する努力をしています。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-F |
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英語のfです。
アラビア語やペルシア語や英語起源のものか、
他の発音が変化したものに用いられます。
もともとのウルドゥー語にはないのですが、
他の音に変化することはなく、
ちゃんとの発音をします。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-Q |
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アラビア語やペルシア語の、
のどの奥のほうで発せられるkの音です。
もともとのウルドゥー語にはなかった音ですが、
他の音に変化することなく、
できる限り原音どおり発音する努力をしています。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-K |
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アラビア語の書体とは独立形と語末形が異なるのに注意してください。
また、次に
や
が来ると、それぞれ
のように、丸みを帯びた形になります。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
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nml-G |
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次にや
が来たときの書体の変化は、
同様です。
なお、アラビア語にはこの音はないので、
これが使われていればその語はアラビア語起源ではありません。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-L |
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次に
が来ると、
のような書体になります。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-M |
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-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
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nml-N sft-N |
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鼻母音を表わすときには、下段に書いた点のない書体を用いますが、
語中では点があるので区別がつきません。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
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nml-W |
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wとローマナイズされることも多いです。
字母名称はともローマナイズされます。
単にだけでなく、
、、
といった母音表記にも用いられます。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
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nml-O |
|
とは「小さい」という意味で、
9のと区別していいます。
語頭、語中形の下にコンマのような形があるのは、
ウルドゥー語独特の形です。
ナスターリーク体でなくてもこのコンマは表記されるのが普通です。
語末形は非常に目立ちにくいわずかな曲がりで表わされますが、
発音的にも、語末のはほとんど聞き取れません。
特にアラビア語、ペルシア語起源の語の語末のは全く発音されません。
※
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
|
nml-H |
|
独立したアルファベットではなく、hの変種です。
とは「二つの目」という意味で、
この書体の形からきています。
書体的にはこちらのほうがアラビア語やペルシア語の形に近いです。
昔の本ではときどき、
と区別なく書かれたりしていますが、
今のウルドゥー語ではしっかり使い分けをし、
この「二目のh」は、
前の子音を帯気音化させるはたらきをします。
なお、
、などは、
デーヴァナーガリーでは一字の帯気音文字がなく、
結合子音で表わしますが、
ウルドゥー語では「二目のh」を使うことがありますので注意が必要です。
-
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
|
nml-I nml-Y |
|
単にだけでなく、
、、
といった母音表記にも用いられます。
独立形と語末形では点がないのに、
語頭、語末形では下に点を2つ書きます。
なお、左の図の語末形の下の点1つは、
この文字の点ではなく、
直前のの点です。
こんな感じで語末形では、直前の文字の下の記号がずれこんできます。
また、や
を表わすときは、
語末形は下段のように右側に曲げます。
直前の文字の下に記号があると、
その記号との間をかきわけて書き進めます。
語中では区別ができません。
※
語末形 | 語中形 | 語頭形 | 独立形 | 音価 | InPage | DN |
|
|
nml-U |
|
独立したアルファベットではありません。
もともとアラビア語では、声門閉鎖音という音を表わしたのですが、
ウルドゥー語ではのように、
異なる母音が衝突するときにその間に表記します。
ナスターリーク体では左のように斜め線のようになってしまいます。
は、
一般に独立して書くときは上の表のように書きますが、
、
、
の後では、
(−)、
(sft+M)、
(0の2つ右のキーをnmlで)、
($)、
のように書きます。( )内はInPageでの打ち方です。は母音がi系統のとき、その他はです。
上記の1,11,12,13,14,15,16,17,33は、左につながる手がないので、
単語がまだ続いてもいったんそこで分かち書きされることになり、
次の文字はたとえ語中であっても語頭形、
またその文字が語末であれば独立形を書くことになります。
これら左手のない文字は、点の有無を考慮しなければ、
の4系統ということになります。
面白いことに、これを並べ替えてつなげると、くしくも
(ウルドゥー)という単語ができてしまいますので、
そう覚えると便利です。
それにしてもこのうち
の3系統は、ナスフ体では
のように明瞭に区別できるのですが、
ナスターリーク体では
のように非常に紛らわしくなるので慣れが必要です。
- 母音の表記法・1
音価 | 表記 | 説明 |
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上に短いナナメ線
(
と呼ばれる)。InPageでは>(sft+.)をうつ(キーボードレイアウトがPhoneticの時。以下同)。
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下に短いナナメ線
(
と呼ばれる)。InPageでは<(sft+,)をうつ。
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下に小さな
(
と呼ばれる)。InPageではsft+P。
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|
語頭では。
上の波型記号は
と呼ばれる。InPageでは、マッド単独はsft+A、アリフと合成したものは、フルキーの0の2つ右のキーをシフトを押しながら(101キーボードでは+、日本語の109キーボードでは^の刻印があるキー)
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母音記号は
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の直前には母音記号をつけない |
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母音記号は
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|
の直前には母音記号をつけない |
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|
母音記号は
|
ウルドゥー語では他のアラビア文字系文字を使う言語同様、
短母音は原則として一切表記しません。
区別しないと紛らわしい時のみ、
上記のザバルなどの記号をつけて表現します。
特に短母音で始まる単語では、
アリフにこれらの記号をつけることが多いようです。
長母音は上記のように表現しますが、
やはりザバルなどの母音記号は原則として表記されませんので、
同じになってしまうものがあります。
また、
との区別は、
語中ではできない(子音の35参照)のにも注意です。
- 母音の表記法・2
- の前での母音変化
……
(もも)
の前では、
短母音とは、
短母音はのように発音されます。
- の前での母音変化
……
直前が短母音のだとそれと合せて、
直前が短母音のだとそれと合せて、
直前が短母音のだとそれと合せてと発音されます。
- の使い方
……
は異なる母音が衝突するときに、
区切り記号としてつけます。具体的には、
母音+、母音+、
母音+(ただしを除く)、
母音+、母音+、
母音+(ただしを除く)
という母音連続が起こるときに、
後半の母音字の上につけます。
ただし、
、
、
という連続のときには普通はを用いません。
- エザーフェについて
ウルドゥー語には無数のペルシア語語彙や、ペルシア語を経由して入ったアラビア語語彙があります。これらペルシア語、アラビア語語彙の複合語は、「AB」で「BのA」というという、ペルシア語特有の所有格表現をします。
このは短母音なので表記しなくてもかまいませんが、表記する場合は同様にで表記します(一般の文書でも表記することが多い)。しかし、語末がと発音されるの場合にはを用いて表記します。また、、で終わる語では、
で表記します。
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日本政府 |
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|
総理大臣 |
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心の感情 |
|
|
シンド(インダス)川 |
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|
バラの香り |
- その他の記号と数字
単独で打てない記号はアリフを台にして赤字で示します。これ以外にもアラビア語で使う記号がそのまま用いられることがありますが、ここではウルドゥー語に関連の深い記号のみにしぼります。
- ……wのような形の記号で、と読み、これがつけられた子音を二重にします。たとえば(アッラー)は、と発音します。InPageでは0の右側の−と刻印されたキーを、シフトを押しながら打ちます。
- ……上記のタシュディードの上の小さい縦の針のような記号です。Inpageではsft+Iで打ちます。
これは実はアリフであり、アリフがないけど実際にはアリフをつけて発音するという場合に、こういう記号をつけます。アラビア語系、特にこういう宗教用語は、アラビア語で用いられていたこういう記号がついたまま直輸入されていることが多いです。また、一部のアラビア語系の単語で、末尾のをと読む語がありますが、その場合にもこの記号をつけることがあります。例:(低い)
- ……小さな○で、と読み、これがつけられた子音は、母音がつかないことを示します。そもそも母音表記をあまりしないウルドゥー語では、これにお目にかかることはまずありません。InPageでは/キーです(最下段Mの2つ右)。また、という形もあるようです。これはInPageではsft+Q。
- ……ザバルを二つ書いたような記号で、と読み、これがつけられた子音は、という音をつけて発音されます。と書くとすべての子音につきそうですが、実際にはアラビア語系の副詞の語末、しかもアリフにしかつきません。そしてこのアリフは発音されないので、ではなくと発音されます。早い話が、「語末のアリフとセットでと読む」と思っておくとよいでしょう。InPageでは最上段1の左のキー(101キーボードでは〜キー、日本語の109キーボードでは半角全角キー)をシフトを押しながら打ちます。
- 句読点……(左から順に、疑問符、句点、読点)です。
- 数字……(左から順に0123456789)です。数字は左から右に書かれます。アラビア語やペルシア語を勉強した人は、4と5と6と7の字体が異なることに注意してください。ご参考までに対照すると、
- 詩人の雅号……のように、詩人の雅号の上につける記号があります。InPageでは先に名前を打ってからシフト+\。これはEnterキーのすぐ左隣(下側)にあるキーで、日本語の109キーボードでは ]}む」 が刻印されているキーです。
- の読み方
はアラビア語の定冠詞で、
文字的にはと読みそうですが、注意すべき点が二つあります。
- 次に
が来ると、がそれらの子音と同化します。
たとえばは、
ではなく、
と発音されます。
このような現象の起こる上記14文字を「太陽文字」といいます
(アラビア語で太陽を表わすシャムスの頭文字がこのリストの中にあるため)。
アラビア語アルファベットにある文字のうち残りの14文字
は月文字といい
(アラビア語で月を表わすカマルの頭文字がこのリストの中にあるため)、
をハッキリ発音します。
たとえばは、
です。
太陽文字と月文字の覚え方は、太陽文字は歯音系統と覚えればわかりやすいと思います。だから同じ歯音であるlと同化するのです。
- 前に単語や接頭語があると、がとれます。
(完全に、全く)
(「こんにちは」への返事)
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