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ヒトーパデーシャ1-2(3/4)
老いた虎と旅人
※(虎のセリフの続き)
♪生命が自己の命を大切にするように、すべての生物はみなそのようである。善人は誰に対しても自己と同じ善人であるとみなしてあわれみをかける。
さらにまた
♪喜捨を与えるにしても拒むにしても、幸福でも不幸でも、好ましくてもいまわしくても、人は自己を行為の尺度とするものである。
また他の詩
他人の妻を母のように、他人の財産を土のように見る者は、すべての生物を自己のように(大切に)見る。
そしてあなたは貧困です。ですから私はこの腕輪をあなたにあげようとしているのです。またこう言われています。
♪クンティーの子よ、貧しい者を養え、富める者に財産を与えるな。薬は病人にとって有益なものであり、健康な人には薬は何の役に立とうか。
また他の詩
他に援助をしない者に対しても、『与えるべきだ』と思って喜捨を与え、正しい場所・正しい時・正しい人になされる喜捨、それこそが真の喜捨であると教えられている。
それゆえここの池で沐浴してから、この金の腕輪を受け取りなさい」
かくて虎に信頼の生まれたかの旅人が沐浴しに池に入ったとたん、大きな泥沼に沈んで逃げることができなくなった。泥沼に落ちた男を見て、虎は言った。
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