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マハーバーラタ3-50-1(2/3)
ナラ王物語-1
※韻律をあわせるために人名を別の表現で言い換えたり、「大王よ」などの呼びかけ語をさまざまな表現で挿入したりしている部分は、適宜省略した。
♪さて、適齢期になって、ダマヤンティーに、飾り立てた百人の女召使たちと、百人の女友達が、まるでインドラ神の妃に仕えるのように、取り巻いていました。
そこで、あらゆる装飾品で飾られたダマヤンティーは輝いていました。
女友達たちの中で完全無欠の美女は電光・稲妻のように輝いていました。
まことに、美しい容貌をもち、切れ長の目のラクシュミーのようであり、
このような美麗な女は、神々においても、夜叉においても、どこにもいませんでした。
そして他の人間たちにおいてさえも、以前に見られたり聞かれたりしたことはありませんでした。
神々の心をさえも苦しめる、若く美しい女でありました。
そしてナラは虎のような人として、世間の人々の中で、地上において無比であり、
容貌については、カーマ神がみずから具現化したようでありました。
一方、ダマヤンティーのそばでは好奇心から人々はナラを賞賛しました。
他方、ナラのそばで人々は何度も何度もダマヤンティーを(賞賛しました)。
相手の数々の美徳を絶えず聞いているうち、見えない相手への愛が二人に生じました。
互いに相手への、かの、心に秘めた愛が増加したのです。
その後、心の中で愛をがまんできなくなったナラは、
王宮近くの森にこっそり行って座りました。
その時彼は、黄金色に美しく飾られたハンサ鳥を見ました。
森を飛び回っている鳥たちのうちの一羽を彼は捕らえました。
するとその時、鳥はナラに声を出して言いました。
「王よ、あなたは私を殺さないでください。殺さなければ私はあなたにいいことをしましょう。ナラ王よ、ダマヤンティーがいつでもあなた以外に他の男のことを考えないように、私は彼女の近くであなたのことを語りましょう。」
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