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マハーバーラタ3-50-1(3/3)
ナラ王物語-1
※韻律をあわせるために人名を別の表現で言い換えたり、「大王よ」などの呼びかけ語をさまざまな表現で挿入したりしている部分は、適宜省略した。
♪このように言われて、そこで王はハンサ鳥を逃がしました。
一方、彼らハンサ鳥たちは飛び上がり、そこからヴィダルバ国へと行きました。ヴィダルバ国の町に行き、すぐにダマヤンティーの近くにかの鳥たちは降り立ちました。そして彼女はその群れを見ました。女友達の群れに取り巻かれた彼女は、まことに、かの稀有の姿を持つ鳥たちを見て、喜んで、急いで鳥たちを捕まえに近づきました。
さてハンサ鳥たちは姫の森でいたるところを飛びまわりました。そこで乙女たちはめいめい、かのハンサ鳥たちを追いかけて走り出しました。一方、ダマヤンティーが近くまで追いかけたハンサ鳥は、人間の言葉をしゃべってダマヤンティーに言いました。
「ダマヤンティーよ、ニシャダ国にナラという名の王がいます。容貌についてはアシュヴィン双神に似て、彼にならぶ人はおりません。もしまことにあなたが彼の妻となりたいと願うならば、それではじめてあなたの人生とこの容貌は本来の働きを満足することでしょう。というのは、私たちは神やガンダルヴァや人や蛇や魔物たちを見ましたが、これほどの人はまだ見たことがありません。一方あなたは女たちの中の宝石であり、ナラは男たちにおいて最上の人です。優れた男と優れた女の結婚は優れたものとなるでしょう」
一方、ハンサ鳥にこのように言われたダマヤンティーは、かのハンサ鳥に言いました。「かのナラ王にもこのように言え」と。
鳥はこのように言われてヴィダルバ国の少女のところからニシャダ国に戻ってきてナラ王にすべてのことを話しました。
以上、ナラの物語の第一章
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