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般若心経・大本(2/3)
※できる限り仏教専門用語訳を排して訳してみた。宗教・哲学的な意味はまったく考えていない。
(観世音菩薩のセリフの続き)
「シャーリプトラよ、このように、すべての徳性は、空の状態という特徴を持っており、生じないし、消滅しないし、汚物はないし、純粋でもないし、より少なくもならないし、満たされることもない。
シャーリプトラよ、それゆえにその時、空の状態においては、形はないし、知覚もないし、知識もないし、浄化の行もないし、識別もない。目もなく耳もなく鼻もなく舌もなく身体もなく心もなく、形もなく音もなくにおいもなく味もなく触れられるべきものなくも徳性もない。目の要素もないし、はては心の要素もなく徳性の要素もなく心や知識の要素もない。知識もないし、知識がないこともないし、はては老いて死ぬこともなく、老いて死ぬことの滅亡もない。不幸も結合も破壊も道もなく、知識もなく、取得もなく、取得しないこともない。
それゆえ、得られないということのために、菩薩たちの智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)に頼って、心がおおわれることなく楽しく行く。心に覆いがないことによって怖れず、転倒を超越して涅槃に専念している。
三時(過去、現在、未来)に留まっている仏たちはみな、智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)に頼って、正しい悟りを完全に悟った。
それゆえ人は知るべきだ。智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)の偉大なる呪文は偉大な知識の呪文であり、最も優れた呪文であり、同等のものがない呪文であり、あらゆる苦しみをいやす呪文である。偽りがないから真実であり、智慧の彼岸の到達(般若波羅蜜多)を意味して説かれた呪文である。
その呪文とは
彼岸への完全な到達において悟りがある。幸あれ」
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