青鷺の本生物語(2/6)
ジャータカ38.
註や前後の部分はアナセンのリーダーにないので、
VRI
のサイトで補った。
※この話ではアナセンのリーダーに収録されていない前段が非常に長く、2ページ分あるので、 アナセンのリーダーの部分だけを見たい人は、
青鷺の本生物語(3/6)
から読むこと。
[前]
語(連声前)
説明
語義
接
そこで
代男単属
彼の
代中単主
これが
ア単3
あった
間
さあ
代単主
私は
代男単対
かの
名中幹
市
形→名男単対
住んでいる者を
現単1
だます
接
~と
日本語訳
…… そこで彼はこういう考えを持った。「さあ、私はかの市民をだまそう」と。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
名女幹
布
名中単対
衣を
頭
とても
形中単対
意にかなう
連
作って
頭
非常に
形中単対
赤い
連
染めて
代中単対
それを
連
着て
名中単対
(地名)(を)
ア単3
行った
日本語訳
…… とても意にかなう布の衣を作って真っ赤に染めて、それを着てジェータヴァナへ行った。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
形→名男単主
他の男が
代男単対
彼を
連
見て
副
まさに
名男単対
貪欲を
連
起こして
間
尊師よ
代中単主
この
名中単主
衣は
代複具
あなたがたによって
←
過分中単主
作られた
接
~と
ア単3
質問した
日本語訳
…… 他の男(ジェータヴァナの裁縫師)が彼を見て貪欲を起こして「尊師よ、この衣はあなたが作ったのですか」と質問した。
備考
……
「他の男」というのが誰なのか不明確だが、この本生物語の趣旨からすれば、ジェータヴァナの裁縫師である。
は敬語的複数。
[前]
語(連声前)
説明
語義
間
はい
間
友よ
接
~と
間
尊者よ
代中単対
この
名中単対
衣を
代単為
私に
命複2
与えよ
代複主
あなたがたは
形→名中単対
他のものを
未複2
得るだろう
接
~と
日本語訳
…… (他の村の裁縫師)「はい、友よ」と。(ジェータヴァナの裁縫師)「尊者よ、この衣を私にください。あなたは他のものを手に入れるでしょう」と。
備考
…… 敬語的複数表現が多用されている。
[前]
語(連声前)
説明
語義
間
友よ
代複主
私たちは
名男幹
村
形男複主
住んでいる
形幹
発見しにくい
名男→形男複主
必需品
代男複主
これら
代単主
私が
代単為
あなたに
連
与えて
名男単具
私によって
代中単対
何を
未単1
着るだろう
接
~と
日本語訳
…… (他の村の裁縫師)「友よ、私たちは村に住んでいて必需品が得がたいのです。私がこれらを与えて、私は何を着るのですか」と。
備考
……
の具格
は主格のかわりにも用いる(語彙集に説明あり)
[前]
語(連声前)
説明
語義
間
友よ
代単属
私の
形中単処
近くに
形幹
傷のない
名男複主
布が
現単3
ある
代男複対
それらを
連
取って
代複属
あなた方の
名中単対
衣を
命複2
作れ
接
~と
日本語訳
…… (ジェータヴァナの裁縫師)「友よ、私のところには傷のない布がある。それを持っていってあなた方の衣を作れ」と。
備考
……
が単数形なのはおかしい。
であるべきところ。
[前]
語(連声前)
説明
語義
間
友よ
代単具
私によって
副
ここに
名男幹
手
名中単主
仕事が
←
過分中単主
示された
代単処
あなた[処格絶対節]
接
しかし
副
このように
←
現分男単処
言う[処格絶対節]
代中単対
何を
間
できるだろう
不定
する
命単2
取れ
代中単対
それを
接
~と
日本語訳
…… (他の村の裁縫師)「友よ、私はここに手仕事を示した(この衣は私が手をかけて作ったものだ)。しかしあなたがこのように言うなら、どうしようもありません。それを取りなさい」と。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
代男単属
彼の
名女幹
布
名中単対
衣を
絶
与えて
形幹
傷のない
名男複対
布を
連
取って
代男単対
彼を
連
だまして
ア単3
出発した
日本語訳
…… 彼の布の衣を与えて傷のない布を取って、彼をだまして出発した。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
名中幹
(地名)
形→名男単主
住んでいる
接
~もまた
代中単対
その
名中単対
衣を
連
着て
副
二三日
名男単具
経過によって
形幹
熱気の
名中単具
水によって
←
現分男単主
洗っている
形幹
老いた
名女幹
布
名男単対
本性を
連
見て
←
過分男単主
恥じた
日本語訳
…… ジェータヴァナに住んでいる裁縫師もまた、その衣を着て二三日した後、湯で洗っているうちにぼろ布の本性を見て恥じた。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
名男幹
村
形幹
住んでいる
名男単具
裁縫師によって
副
~という話だ
(名中幹)+(形→名男単主)
(地名)+住んでいる者が
←
過分男単主
だまされた
接
~と
日本語訳
…… 「村に住む裁縫師によってジェータヴァナに住む裁縫師がだまされたらしい」という、
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
代男単属
彼の
←
過分幹
だまされた
名男単対
状態が
名男幹
教団
名中単処
中に
形男単主
一般に知られた
形男単主
生じた
日本語訳
…… 彼のだまされた事実が教団中に知れ渡ることとなった。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
接
さて
数幹
ある
名男単対→副
日に
名男複主
乞食修行者たちが
名男幹
教え
名女単処
集会場において
代女単対
その
名女単対
話を
←
現分男複主
話しながら
ア複3
座った
日本語訳
…… さてある日、乞食修行者たちがその話をしながら教えの場に着席した。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
名男単主
師匠(世尊)は
連
来て
名女単為
何の
間
~か
副
ここに
名男複呼
乞食修行者たちよ
副
今
名女単為
話のため
形男複主
共に座った
接
~と
ア単3
たずねた
日本語訳
…… 世尊がいらして「乞食修行者たちよ、今ここで何の話のために共に座っているのか」とたずねた。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
代男複主
彼らは
代男単対
その
名男単対
理由を
ア複3
述べた
日本語訳
…… 彼らはその理由を述べた。
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
名男単主
師匠(世尊)は
副
ない
名男複呼
乞食修行者たちよ
名中幹
(地名)
形男単主
住んでいる
名男単主
裁縫師が
副
今
副
だけ
形→名男複対
他の人々を
現単3
だます
副
前に
接
もまた
ア単3
だました
副
まさに
日本語訳
…… 世尊は「乞食修行者たちよ、ジェータヴァナに住む裁縫師は今だけ他人をだましているのではない。以前にもやはりだましたのだ」
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
副
ない
名男幹
村
形→名男単具
住んでいる者によって
接
もまた
副
今
副
だけ
代男単主
この
名中幹+形男単主
(地名)+住んでいる
名男単主
裁縫師が
←
過分男単主
だまされた
日本語訳
…… (世尊)「また、今だけ村に住む人によってこのジェータヴァナの裁縫師がだまされたのではない」
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
副
前に
接
もまた
←
過分男単主
だまされた
副
まさに
接
~と
連
言って
形→名中単対
過去の話を
ア単3
取り上げた
日本語訳
…… (世尊)「以前にもまただまされたのだ」と言って、過去の話を取り上げられた。
備考
……