青鷺の本生物語(5/6)
ジャータカ38.
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
代男単対
彼(を)
←
不定
だます
名男→形男単主
欲する
代男単主
これが
代単対
私を
接
〜と
←
頭+現分男単主
ない+知っている
間
よし
接
〜と
ア単3
同意した
日本語訳
…… 青鷺はカニに、「このカニが自分をだまそうとしている」と知らずに、「よろしい」と同意した。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
カニは
名男単属
自分の
名中複具
両手のはさみで
名男幹
鍛冶屋
名男単具
火箸によって
前
〜のように
代男単属
彼の
名女単対
首を
頭
非常に
←
過分中単対
捕らえることを
連
して
副
今
命単2
行け
接
〜と
完単3
言った
日本語訳
…… カニは自分の両手のはさみで、まるで鍛冶屋の火箸のように、青鷺の首をしっかりつかんで「さあ行け」と言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
代男単対
彼を
連
導いて
名男単対
池を
連
見せて
名男幹
(樹木名)
名男幹
木
形男単主
対面した
ア単3
進んだ
日本語訳
…… 青鷺はカニを導いて池を見せてから、ヴァラナの木に対面して(木の方向へと)進んだ。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
カニは
完単3
言った
名男単呼
おじさん
代男単主
この
名男単主
池は
副
この後ろ
代単主
あなたは
接
しかし
副
ここから
現単2
導く
接
〜と
日本語訳
…… カニは言った。「おじさん、この池はここから後ろのほうだ。しかしあなたはここから(別のほうへ)連れていくんだね」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
青鷺は
形幹
愛される
名男単主
おじ
名男単主
とても愛すべきおい
現単2
あなたは〜ある
代単属
私の
代単主
あなたは
接
〜と
連
言って
日本語訳
…… 青鷺は「(私は)愛されるおじであり、あなたは私の愛すべきおいである」と言って、
備考
…… この部分の青鷺のセリフはVRIのテキストでは全く異なり、
(私はあなたのおじさんではないし、あなたは私の愛すべきおいではない)となっている。これではまるっきり逆だが、VRIのほうが以後の青鷺のセリフとツジツマが合うだろう。
語(連声前)
説明
語義
代単主
あなたは
代男単主
これは
代単対
私を
連
挙げて
←
現分男単主
歩き回る
代単属
私の
名男単主
奴隷
接
〜と
名女単対
理解を
現単2
あなたはする
間
思うに
日本語訳
…… (青鷺)「思うに、あなたは『この青鷺は私を持ち上げて回ってくれる、私の奴隷である』と理解しているようだが」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
命単2
見よ
代男単対
この
名男幹
(樹木名)
名男幹
木
名中単処
根において
名男幹
魚の骨
名男単対
集積を
日本語訳
…… (青鷺)「ヴァラナの木の根にあるこの魚の骨の山を見よ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
〜のように
代単具
私によって
代男複主
これら
形男複主
すべての
名男複主
魚たちが
←
過分男複主
食べられた
代単対
あなたを
接
もまた
副
そのように
副
まさに
未単1
私は食べるだろう
接
〜と
完単3
言った
日本語訳
…… (青鷺)「私がこの魚たちをすべて食べたように、お前をも私は食べるだろう」と言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
カニは
代男複主
これらの
名男複主
魚たちは
名男単属
自分の
名女単具
愚かさによって
代単具
あなたによって
←
過分男複主
食べられた
日本語訳
…… カニは「この魚たちは自身の愚かさによってお前に食べられた」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代単主
私は
接
しかし
代単為
あなたに
代単対
私を
不定
食べること
副
ない
未単1
許すだろう
代単対
あなたを
副
まさに
接
しかし
名男単対
滅亡を
←
使未単1
達せさせるだろう
日本語訳
…… (カニ)「しかし私はお前に私を食べることを許さないし、逆にお前をこそ滅亡させるだろう」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代単主
あなたは
接
何となれば
名女単具
愚かさによって
代単具
私によって
←
過分幹
だまされた
名男単対
状態を
副
ない
現単2
知る
←
現分男複主
死につつある
****
二つの
接
もまた
未複1
死ぬだろう
日本語訳
…… (カニ)「なぜならお前は愚かさによって私にだまされた状態にあるのを知らない。死ぬならば二人とも死ぬだろう」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代単主
私は
代単属
お前の
名中単対
頭を
連
切って
名女単処
地に
未単1
捨てよう
接
〜と
連
言って
日本語訳
…… (カニ)「私はお前の首を切って地に捨てよう」と言って、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単具
火箸によって
前
〜のように
名中複具
はさみによって
代男単属
彼の
名女単対
首を
ア単3
圧迫した
日本語訳
…… (鍛冶屋の)火箸でするようにはさみによって彼の首を圧迫した。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
形中単具
開いた
名中単具
口によって
名中複奪
両目から
名中単具
涙によって
←
現分中単具
流出することによって
名中幹
死
名中幹
恐怖
←
過分男単主
おどされた
日本語訳
…… 青鷺は口を開き、両目から涙を流して、死の恐怖におどされて、
備考
……
...
が具格になっているのは、具格絶対節とも解されるし、また具格はそのままで副詞になりうるので状況を表す副詞句的用法とも説明できる。
語(連声前)
説明
語義
名男単呼
主人よ
代単主
私は
代単対
あなたを
副
ない
未単1
食べるだろう
名中単対
命を
代単属
私に
命単2
与えよ
接
〜と
完単3
言った
日本語訳
…… (青鷺)「主人よ、私はあなたを食べますまい。私を助けてください」と言った。
備考
……
の目的語は、人が属格、物が対格になるのがふつう。
語(連声前)
説明
語義
接
もし
副
このように
連
下って
代単対
私を
名男単処
池において
命単2
放て
接
〜と
日本語訳
…… (カニ)「もしそうならば下って私を池に放て」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
連
戻って
名男単対
池(を)
副
こそ
連
下って
名男単対
カニを
名男幹+(形→名中単処)
池+端に
名男幹
泥
名中単処
表面に
ア単3
置いた
日本語訳
…… 青鷺は戻ってまさに池に下ってカニを池の端の泥の上に置いた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
カニは
名女単具
はさみで
名中幹
白蓮
名男単対
茎を
←
現分男単主
切り離す
前
ように
代男単属
彼の
名女単対
首を
連
切り離して
名中単対
水(を)
ア単3
入った
日本語訳
…… カニははさみで、白蓮の茎を切るように、青鷺の首を切ってから水に入った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代中単対
その
形→名中単対
不思議なことを
連
見て
名男幹+名男単処
(樹木名)+木に
形女単主
住んでいる
名女単主
神は
日本語訳
…… その不思議なことを見て、ヴァラナの木に住んでいる神は、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単対
賞賛を
←
反現分女単主
している
名中単対
森を
←
←
使反現分女単主
声を上げさせている
形幹
蜜のような
名男単具
声で
代女単対
この
名女単対
詩句を
完単3
言った
日本語訳
…… 賞賛をして、森じゅうに命じて声を出させて、蜜のような甘い声でこの詩句を言った。
備考
……