猿王の本生物語(1/3)
ジャータカ57.
註や前後の部分はアナセンのリーダーにないので、
VRI
のサイトで補った。
[前]
語(連声前)
説明
語義
代男単属
彼の
代男複主
これら
数男複主
4つの
名男複主
法が
接
〜と
代中単主
これは
名男単主
師匠(世尊)が
名中単処
(地名)において
現分男単主
住んでいる
名男単属
(人名)の
名男単為
殺害のために
→
過分中単対
歩き回ること
前
〜について
ア単3
語った
日本語訳
…… 「これら四つの法を有している人は〜」という詩を含むこの話は、 師匠(世尊)がヴェールヴァナ(竹林精舎)に滞在していたとき、 (仏の)殺害のためのデーヴァダッタのうろつきについて語ったものである。
備考
…… 冒頭4語は、
次々ページ
の冒頭の詩の最初の4語を引用したものである。
[前]
語(連声前)
説明
語義
代男単処
その
副
実に
名男単処
時において
名男単主
師匠(世尊)が
名男単主
(人名)が
名男単為
殺害のために
現単3
歩き回る
接
〜と
連
聞いて
日本語訳
…… 実にその時師匠(世尊)は、デーヴァダッタが(仏の)殺害のためにうろついていると聞いて、
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
副
ない
名男複呼
乞食修行者(比丘)よ
副
今
副
まさに
名男単主
(人名)は
代単属
私の
名男単為
殺害のために
現単3
歩き回る
日本語訳
…… (仏)「乞食修行者(比丘)たちよ、デーヴァダッタは今(はじめて)私の殺害のために歩き回っているのではなく」
備考
……
[前]
語(連声前)
説明
語義
副
以前
接
もまた
ア単3
歩き回った
副
まさに
代女複属(?)
その時に(?)
名男単対
私を
接
もまた
副
また
不定
すること
副
ない
ア単3
できる
接
〜と
連
言って
形→名中単対
過去の話を
ア単3
取り出した
日本語訳
…… 「以前もまた歩き回ったのだが、その時にも私を(殺害)できなかった」と言って、過去の話に言及した。
備考
……
の部分はよくわからない。
語(連声前)
説明
語義
形→名中単処
昔に
名女単処
(地名)において
名男単処
(人名)[処格絶対節]
名中単対
王国を
←
使現分男単処
治めている[処格絶対節]
名男単主
菩薩は
名男幹
猿
名女単処
胎に
連
生まれて
日本語訳
…… 昔、ヴァラナシでブラフマダッタ王が国を治めていたとき、菩薩は猿の胎に生まれ、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女単対
成長を
連
従って
名男幹
馬
名男幹
獣の子
名中→形男単主
分量
名男幹
力
形男単主
具足した
形男単主
独りで住んでいる
連
いて
名女幹
川
名中単処
岸に
現単3
住む
日本語訳
…… 成長にしたがって子馬ほどの大きさになり、力強くなった。独りで川岸に住んでいた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代女単属
その
接
また
名女単属
川の
名中単処
中央に
数男単主
一つの
名男単主
小島が
副
種々に
名男→形男複具
種類の
名男幹
マンゴー
名男幹
パンの木
形男複具
など
名中幹
果実
名男複具
木によって
名男単主
具足した
日本語訳
…… また、その川の中央には、マンゴーやパンの木など多様な種類の果実の木がいっぱい生えた一つの島があった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
菩薩は
名男幹
象
名中→形男単主
力を持つ
名男幹
力
名男単主
具足した
名女単属
川の
形幹
こちら側の
名中単奪
岸から
連
飛び上がり
日本語訳
…… 菩薩は象の力のように力をそなえ、川のこちらの岸から飛び上がり、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単属
小島の
副
こちら側で
名女幹
川
名中単処
中間に
数男単主
1つの
名女幹
背面
名男単主
岩が
現単3
ある
日本語訳
…… 小島のこちら側には川の中間に頭だけが出た1つの岩があり、
備考
……
(または
)は、岩の場合は頂上部分をさす。
語(連声前)
説明
語義
代男単処
そこに
現単3
着地する
副
その後
連
飛び上がり
代男単処
その
名男単処
小島に
現単3
落ちる
日本語訳
…… そこに(中間の踏み台として)着地し、その後(そこから)飛び上がり、その小島に着地した。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
そこで
副
種々に
名男→形中複対
種類の
名中複対
果実を
連
食べて
副
夕方に
代男単具
その
副
まさに
名男単具
方法によって
連
戻って
日本語訳
…… そこでさまざまな種類の果物を食べ、夕方には全く同じ方法で戻り、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単属
自分の
名中幹
住居
名中単処
場所において
連
住む
名男単処
翌日に
接
もまた
副
そのように
副
まさに
現単3
する
日本語訳
…… 自分の住所に住み、翌日もまた全く同様にした。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単具
この
名男単具
方法によって
副
そこで
名男単対
住居を
現単3
なす
日本語訳
…… この方法によってそこで生活をしていた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代中単処
その
接
さて
名中単処
時に
数男単主
1つの
名男単主
ワニが
頭
〜とともに
名女幹
夫人
形男単主
(BV複合語の語尾)
代女単処
その
名女単処
川に
現単3
住む
日本語訳
…… さてその時、一匹のワニが夫人とともにその川に住んでいた。
備考
……
の女性単数処格の
というのは特殊だが、アナセンの語彙集の
の項には出ている。
語(連声前)
説明
語義
代男単属
彼の
名女単主
妻は
名男単対
菩薩を
副
こちらからあちらへと
←
現分男単対
行くのを
連
見て
日本語訳
…… 彼の妻は、菩薩がこちらからあちらへと行くのを見て、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単属
菩薩の
名中幹
心臓
名中単処
肉に
名男単対
妊婦の異常嗜好を
連
起こして
名男単対
ワニ(を)
完単3
言った
日本語訳
…… 菩薩の心臓の肉に妊婦の異常嗜好を起こし、(夫の)ワニに言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代単属
私の
副
実に
形→名男単呼
だんなさま
代男単属
この
名男幹
猿
名男単属
王の
名中幹
心臓
名中単処
肉に
名男単主
妊婦の異常嗜好が
過分男単主
生じた
接
〜と
日本語訳
…… 「私の旦那様、妊娠しているのでこの猿の王の心臓の肉がほしくなりました」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
ワニは
間
よし
形→名女単呼
美しい人よ
未単2
あなたは得るだろう
接
〜と
連
言って
日本語訳
…… ワニは「美しい人よ、よし、あなたは得るだろう(あなたにさしあげよう)」と言って、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
今
代男単対
彼を
副
夕方に
名男単奪
小島から
←
現分男単対
帰るのを
副
まさに
未単1
捕らえよう
接
〜と
連
行って
名女幹
頭部
名男単処
岩に
ア単3
横になった
日本語訳
…… 「今日の夕方、小島から彼がまさに帰ってくるのを捕らえよう」と言って、頭部だけ出た岩のところに行って横になった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
菩薩は
名男単対→副
一日中
連
歩き回って
名男幹
夕方
名男単処
時に
名男単処
小島に
形男単主
立っている
副
まさに
名男単対
岩を
連
見て
日本語訳
…… 菩薩は一日中歩き回り、夕方に小島に立って岩を見て、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
この
名男単主
岩は
副
今
形(比較級)男単主
より高い
現単3
思える
代中単主
何の
間
〜か
副
実に
名中単主
原因
接
〜と
ア単3
思った
日本語訳
…… 「今この岩は、ふだんよりも高いように思えるが、いったいどういう原因だろうか」と思った。
備考
……