猿王の本生物語(2/3)
ジャータカ57.
註や前後の部分はアナセンのリーダーにないので、
VRI
のサイトで補った。
語(連声前)
説明
語義
代男単属
彼にとっては
副
まことに〜ということだ
名中幹
水
名中単主
量が
接
そして
名男幹
岩
(すぐ上を参照)
形中単主
よく確定された
副
まさに
副
それゆえ
代男単属
この男の
代中単主
これが
ア単3
あった
日本語訳
…… まことに、彼(菩薩)にとっては、水の量と岩の高さがよく知られていたようであり、そこで彼のこういう考えが起こった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
今日
代女単処
この
名女単処
川において
名中単主
水は
副
ない
副
まさに
現単3
失われる
副
ない
接
そして
現単3
増大する
日本語訳
…… (菩薩)「今日、この川では水が減ってもいないし増えてもいない」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
また
接
そして
接
しかし
代男単主
この
名男単主
岩は
形男単主
大きい
連
あって
現単3
知られる
日本語訳
…… (菩薩)「しかしながら、この岩は大きいと思われる」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
間
おそらく〜だろう
間
副
副
ここに
代単属
私の
名中幹
つかむこと
名男単為
目的のために
名男単主
ワニが
形男単主
横になった
接
〜と
日本語訳
…… (菩薩)「おそらくは私を捕らえる目的でワニが横たわっているのだろう」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
現単1
調査する
副
まず
名男単対
これを
接
〜と
副
そこに
副
まさに
連
立って
名男単具
岩(によって)
副
[具]と一緒に
現分男単主
話している
接
〜ように
日本語訳
…… 彼は「まずこれを調査しよう」と、まさにそこに立って、岩と話をするかのように、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
間
おい
名男単呼
岩よ
接
〜と
連
言って
名中単対
返事を
←
頭+現分男単主
ない+得ている
接
〜まで
形中単対→副
三回
(すぐ上を参照)
完単3
言った
日本語訳
…… 「おい、岩よ」と言っても返事を得ず、三回まで「岩よ」と言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
岩は
副
どうして
名中単対
返事を
副
ない
未単3
与えるだろう
接
〜と
日本語訳
…… 「岩はどうして返事をしないのだろうか」と
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
再び
接
〜もまた
代男単対
彼(を)
名男単主
猿は
副
どうして
間
おい
名男単呼
岩よ
副
今日
代単為
私に
名中単対
返事を
副
ない
現単2
与える
接
〜と
完単3
言った
日本語訳
…… 再び猿は彼に「おい岩よ、どうして今日は私に返事をしないのか」と言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
ワニは
副
確かに
形男複処
他の
名男複処
日において
代男単主
私は
名男単主
岩は
名男幹
猿
名男単為
王に
名中単対
返事を
ア単3
与えた
日本語訳
…… ワニは「きっと別の日には岩は猿の王に返事をしたのだ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
未単1
与えよう
→
副
今
代男単為
この男に
名中単対
返事を
接
〜と
連
考えて
名中単主
何
間
おい
名男幹
猿
名男単呼
王よ
接
〜と
完単3
言った
日本語訳
…… (ワニ)「今こいつに返事をしよう」と考えて「おい、猿の王よ、何だ」と言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
誰
現単2
ある
代単主
あなたは
接
〜と
代単主
私は
名男単主
ワニ
接
〜と
日本語訳
…… (菩薩)「お前は誰か」と。(ワニ)「私はワニだ」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
どういう理由で
副
ここに
形男単主
横になった
現単2
ある
接
〜と
代単属
あなたの
名中幹
心臓
名中単対
肉を
←
受現分男単主
望む
接
〜と
日本語訳
…… (菩薩)「お前はどういう理由でここに横になっているのか」と。(ワニ)「お前の心臓の肉がほしい」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
菩薩は
ア単3
考えた
形男単主
他の
代単属
私の
名中幹
行くこと
名男単主
道は
副
ない
現単3
ある
副
今
代単具
私によって
代男単主
この
名男単主
ワニは
←
義男単主
だまされるべき
接
〜と
日本語訳
…… 菩薩は「私には他に行く道はない。私はこのワニをだまさねばならない」と考えた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
そこで
代男単対
彼(を)
副
このように
完単3
言った
間
友よ
名男単呼
ワニよ
代単主
私は
名男単対
自己を
代単為
あなたに
未単1
いけにえを捧げよう
日本語訳
…… そこで彼にこのように言った。「友よ、ワニよ。私はお前に自己を捧げよう」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代単主
あなたは
名中単対
口を
連
開けて
代単対
私を
代単属
あなたの
形中単対→副
近くに
←
過分幹
来た
名男単処
時に
命単2
捕らえよ
接
〜と
日本語訳
…… (菩薩)「お前は口を開けて、お前の近くに来た時に私を捕らえよ」と。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男複属
ワニたちの
接
実に
名中幹
口
形中単処
開いた時に
名中複主
目は
現複3
閉じる
日本語訳
…… 実に、ワニの目は口が開くとき閉じるものである。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
代中単対
その
名中単対
行為を
頭+連
ない+考慮して
名中単対
口を
ア単3
開いた
接
そこで
代男単属
この男の
名中複主
目が
←
受ア複3
閉じられた
日本語訳
…… 彼はその行為を考慮せずに口を開いた。そこでこのワニの目が閉じられた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
名中単対
口を
連
開けて
名中複対
目を
←
使連
閉じて
ア単3
横になった
日本語訳
…… 彼は口を開けて目を閉じて横になった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
菩薩は
名男単対
そのような者を
連
知って
名男単奪
小島から
←
過分男単主
飛び上がった
連
行って
日本語訳
…… 菩薩はワニがそのような様子をしていることを知って、小島から飛び上がって行って、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単属
ワニの
名男単処
頭において
連
近づいて
副
そこから
←
過分男単主
飛び上がった
名女単主
稲妻
接
〜のように
←
反現分男単主
輝いている
形幹
他の
名中単処
岸において
ア単3
立った
日本語訳
…… ワニの頭に近づき(頭を踏んで)、そこから飛び上がり、まるで電光のようにきらめき(すばやく)、反対の岸に降り立った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
ワニは
代男単対
彼を
名男単対
不思議な
連
見て
代男単具
この
名男幹
猿
名男単具
王によって
頭
大いに
形→名中単主
不思議なことが
←
過分中単主
なされた
接
〜と
連
思って
日本語訳
…… ワニは不思議な行為をする彼を見て「この猿の王はとても不思議なことをした」と思って、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
間
おい
名男幹+名男単呼
猿の王よ
代男単処
この
名男単処
世界において
数男複具
4つの
名男単具
法によって
形男単主
具備した
名男単主
人は
名男複対
敵を
現単3
打ち勝つ
日本語訳
…… (ワニ)「おい、猿の王よ、この世界で4つの法を備えた人は敵に打ち勝つものだ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男複主
それら
形→名男複主
すべてが
接
もまた
代単属
あなたの
名中単処
内部に
現単3
ある
間
思うに
接
〜と
連
言って
代女単対
この
名女単対
詩句を
完単3
言った
日本語訳
…… (ワニ)「それらすべてがあなたには具わっているようだ」と言って、次の詩句を言った。
備考
…… 主語が複数なのに単数形である
が使われていることについて、アナセンのリーダーの語彙集にはわざわざ説明があるので語彙集を参照のこと。要するに「A B
」(Bは属格)で「AがBに属している(BにAがある)」という意味になり、Aが複数であっても単数形の
が用いられることが多い、ということである。