Since 2004/4/6 Last Updated 2006/6/27
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A. A. Macdonell : A Sanskrit Grammar for Students |
1927. London.B6−264ページ. | |
古典的なサンスクリット入門書。 練習問題や語彙はありません。 巻末に簡単なヴェーダ語文法も載ってます。 左の写真はインドのD.K.Printworld (P) Ltd.でリプリントされたハードカバーのもので、Rs.140。 ペーパーバックのだとRs.100になるそうです。 | |
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Jan Gonda : A Concise Elementary Grammar of the Sanskrit Language. with Exercises, Reading Selections, and a Glossary |
1966. Leiden (Netherlands) E.J. Brill.A5−152ページ. | |
いわゆるゴンダ文法の英語版。原著はドイツ語なのでこれも翻訳(訳者はGordon B. Ford Jr.)。神田の一誠堂書店で3800円で売ってました。ゴンダ文法を持っていれば買う必要はありませんが、解答の掲載をしている関係で何らかの参照をする必要があるかと思って買いました。日本語訳を見ていると、鎧先生の翻訳はなんと悪文なんだろうと思いますが、英訳を見ると、鎧先生の文章でわかりにくかった部分はやっぱりわかりにくいんで、これはたぶんドイツ語原著の問題なんでしょう。タイトルを略するときは「Elementary Grammar」だけ言うようです。 |
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E. D. Perry : A Sanskrit Primer |
1885/1936. New York.A5−230ページ. | |
もとはなんと19世紀に出た本。 筆者がコロンビア大学を退官した後に改訂版を出した年が1936年というのだから年代モノですね。 それだけ長い間使われてきた入門書。 最初からデーヴァナーガリー中心だということと、 トレーニング形式(文法順じゃない)の上に文法索引もないので、 文法のリファレンスには不便ですが、欠点はその2点くらいかな。 各課ごとに新出語彙+解釈練習問題+作文練習問題があり、 巻末にはすべての語彙集があるという、 入門書に求められる要件をすべて満たした本(いまでは当たり前のことだけど、昔は珍しい)。 やはり長く使われてきただけのことはあるいい本です。 ただ残念ながら練習問題の解答がない。これが3点目の欠点ですね。 ゴンダ文法など他の教材で初等文法を終えて中級に入った人が、 「訳読だけじゃイヤだ。作文などもやってもう一度文法を確認したい」 という用途に最適の本だと思います。 左の写真はインドのD.K.Printworld (P) Ltd.でリプリントされたものでRs.190。 | |
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Michael Coulson : sanskrit. teach yourself books |
1976. London.A5−513ページ.→2006. London A5−402ページ.ISBN0-340-91336-3(UK)/0-07-146852-8(USA) | |
世界のいろんな言語の入門教材シリーズとして有名な(他ジャンルもあるようですが日本では言語教材部門が有名)teach yourselfのsanskrit。伝統的な文法の順番ではなく、現代の言語を学ぶ要領で、名詞の変化や動詞の変化を少しずつ平行して進めていくスタイル。teach yourselfらしく、語彙集はあるし練習問題は豊富だしちゃんと解答もついてます。最初から積極的にデーヴァナーガリーを多用し、練習問題の梵文英訳ではオールデーヴァナーガリー。そのわりに本文はローマ字が主体だったりします。 なお、2006年に改訂版が出ました(左の写真は上が新版で下が旧版)。新版は小さい活字を使っており、513→402ページと、ページが2割以上シェイプアップし、ペーパーバックなのに分厚すぎて開きにくいという旧版の欠点が少しは改善されました。詳細に検討したわけではありませんが、内容的には変更がないもようです。EUR28.82。$24.95(USA)。 |
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Ashok Aklujkar : Sanskrit, An Easy Introduction to Enchanting Language |
1991. Richmond, British Columbia, Canada.A4−(Vol.1-A)166ページ.(Vol.1-B)148ページ.(Vol.2)114ページ.(Vol.3)180ページ. | |
簡易製本の4冊の本とカセットテープ5巻の教材。
カナダの本でテープ5本もあるんで15800円もしますが、般若入門で絶賛していたんでえいやっと思って買いました。
たしかに音声教材は面白いですが、本とテープの対応がわかりやすくなく、目下本棚の飾りになってます。
ただ、テープの第一巻のB面は、たぶん本のどことも対応していないと思うんですが、
英語(ただしばりばりのインド英語)でサンスクリットの文法のかんどころを講義したものであり、
本を読まずとも(だって本と対応してない)耳で聞くだけでわかるので、
カーステレオの友になっております。 4冊なんですが論理的には3冊。 簡易製本で分厚くできないんでVol.1を2つにわけてるわけですね。 Vol.1が文法など。 Vol.2が読本、Vol.3が語彙。 文法の順番は伝統的ではなく、「名詞も動詞も平行して」型です。 |
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Ved Prakash Shastri, Dr. Shashi Kant Pandey : Spoken-Sanskrit |
2001. Neeta Prakashan (New Delhi).ISBN81-7202-578-5.A5変型−258ページ.Rs.150. | |
題名だけを見るとサンスクリットの会話の本という感じがしますが、
必ずしも実用会話本というわけではなく、現代の言語を学ぶ要領で、名詞の変化や動詞の変化を少しずつ平行して進めていくスタイルということです。
それでも例文は会話志向です。
私はこの本で初めて、サンスクリットで「はい」「いいえ」「ありがとう」をどういうかがわかりました
(それぞれ、
、
、
。 説明はヒンディー語ですが、すべて英語を付記していますし、サンスクリット文はデーヴァナーガリーだけでなくすべてローマナイズを付記しています。 文法が巻末にまとまっていますが、用語がインド風(一人称=彼、三人称=私など)なので最初は面食らうかもしれません。 |
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W. D. Whitney : A Sanskrit Grammar including both the Classical Language and the Older Dialects of Veda and Brahmana | ||||
1879. London.A5−551ページ. | |||||
副題からわかるように、古典サンスクリットからヴェーダ語まで幅広く正確に詳細に記述している古典的文典。 一通り文法を終えた人がリファレンス用に使う本。 後述のランマンのリーダーをやる場合は、注がこの文典を参照しているので、ぜひそろえたい本。 洋書店ではイギリスなどの版も購入できますがやっぱりインドのリプリント版が安価。 左の写真はインドのMotilal BanarsidassがリプリントしたものでRs.450。 2700円。 | |||||
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F. Max Müller : A Sanskrit Grammer for biginners in Devanagari and Roman Letters Throughout | ||||
1866. London.A5−407ページ. | |||||
for biginnersとあるので「初等文法書」のところに載せようかとも思いましたが、菅沼文法の下巻で「詳細な文法書」のほうに載っているのでまねをしてみました。 副題にもあるようにデーヴァナーガリーとローマ字との併記が徹底していますが、 最後の動詞の活用はデーヴァナーガリーだけだし、 表の形でなくだらだら書いてあるので見にくいのが残念。 左の写真はインドのParimal PublicationsのリプリントでRs.350。 | |||||
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V. S. Apte : The Student's Guide to Sanskrit Composition, A Treatise on Sanskrit Syntax for the Use of School and Colleges | ||||
1890. Poona.B6−420ページ. | |||||
サンスクリットは語形変化が複雑なので文法書はともすると語形変化の話で終わってしまうし、
語形変化を覚えたら文法は終わりという風潮がありますが、文章を正しく読み書きするには文論が必須。最高の文論と評価の高い本です。菅沼晃・田崎國彦・渡邉郁子氏によって主要部分が「アプテ;サンスクリット文章論入門」という形で3つにわけて和訳されており、以下の紀要で読むことができます(もっとも、3の冒頭で「ようやく訳出予定部分の半ばをすぎたところまでたどりついた」とあるので、続きを考えておられたようですが、14年たった今も続きは訳されておりません)。
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J. S. Speijer : Sanskrit Syntax | ||||
1886. Leiden.A5−402ページ. | |||||
上述アプテの文論と並んで古くから読まれてきた文論。箇条書になっていて欄外に項目名が書いてあるので参照しやすいのですが、英文で書かれているのと、サンスクリットの単語や例文がデーヴァナーガリーだけなので、読みこなすのはなかなか大変です。この本を主要なネタとしてわかりやすくかみくだいたのが二宮陸雄『サンスクリット語の構文と語法 印欧語比較シンタックス』なので、併用するとよいでしょう。 古い本なので各種のリプリントがあり、左の写真はデリーのMotilal BanarsidassでリプリントされたものでRs.375。私はディスカウントで1500円で入手しました。 |
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Franklin Edgerton : Buddhist Hybrid Sanskrit Grammar and Dictionary, 2 vols. | ||||
Yale Univ Press, 1953.A4−(Vol.I)239ページ+(Vol.II)627ページ. | |||||
→辞書のページに掲載しています。こちらを参照してください。 |
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C. R. Lanman : A Sanskrit Reader, Text and Vocabulary and Notes |
1884. Cambridge.A5−405ページ. | |
最も広く読まれてきた定番の読本。 ホイットニーの文典とセットでどうぞ。 ケンブリッジ版も洋書屋でよく見かけますがやっぱりインドのリプリントが廉価。 リプリントもいろいろあります。 左はMotilal Banarsidassのペーパーバック版でRs.250。 | |
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F. Edgerton : Buddhist Hybrid Sanskrit Reader |
1972. Delhi.B5変型−76ページ. | |
仏教サンスクリット読本。 BHとセットでどうぞ。 |
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W. D. Whitney : The Roots, Verb-Forms and Primary, Derivatives of Sanskrit Language |
1885. New Haven.A5−250ページ. | |
フランス語やラテン語やギリシア語みたいなやたらに動詞が複雑な活用をする言語では、 動詞変化表だけで1冊の本ができてしまうし、実際そういう参考書が必ずあるんですが、 動詞の複雑な活用にかけては印欧語トップクラスのサンスクリットのこと、 もちろんそういう本があります。 これは名著Whitneyの文典の補遺にあたるもので、 主要な動詞の活用が載ってますが、 変化形でひけるようになっていないので、ど忘れリファレンスには使いにくい。 あくまで動詞の活用を覚えるための参考書。 Motilal BanarsidassからリプリントされてRs.125で売ってます。 | |
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Roderick S. Bucknell : Sanskrit Manual, A Quick Reference Guide to the Phonology and Grammar of Classical Sanskrit |
1992. Brisbane, Australia.A5−255ページ. | |
実は私は英語が大の苦手なんで英語の参考書は苦手なんですが、 そんな私でも唯一これだけは愛用してどこへでも持ち歩いている本。 連声法、名詞・形容詞の変化、動詞の活用について、徹底的に親切に図式化しています。 しかも動詞については、主要な語幹から語根をひくことができるので、 変化形から語根を見つけるのが容易。 オーストラリアで出た本ですが、Motilal BanarsidassからリプリントされてRs.250(1500円)で売ってます。 |