ヒトーパデーシャ1-2 (3/4)
老いた虎と旅人 ランマンのリーダー3による
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男複主
生命が
接
〜ように
名男複対
自己を
←
過分男複主
欲する
名男複属
生物たちにとって
接
もまた
代男複主
彼らは
副
そのように
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「生命が自己の命を大切にするように、すべての生物はみなそのようである」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単具
自己類推によって
副
どこでも
名女単対
あわれみを
能現複3
する
名男複主
善人は
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「善人は誰に対しても自己と同じ善人であるとみなしてあわれみをかける」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
さらに
接
また
日本語訳
…… (虎)「さらにまた」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単処
拒絶において
接
そして
名中単処
喜捨において
接
そして
名中幹
幸福
名中単処
不幸において
形→名中幹
好ましいこと
形→名中単処
いまわしいことにおいて
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「喜捨を与えるにしても拒むにしても、幸福でも不幸でも、好ましくてもいまわしくても」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単具
自己類推によって
名男単主
人は
名中単対
尺度を
能現単3
得る
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「人は自己を行為の尺度とするものである」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
形中単主
他の
接
また
日本語訳
…… (虎)「また他の詩」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女幹
母
尾中単主
〜のように
形幹
他の
名男複対
妻たちを
+
形幹+名中複対
他の・財産を
+
名男幹+尾中単主
土塊・〜のように
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「他人の妻を母のように、他人の財産を土のように見る者は」
備考
…… 次句の
「〜見る者は」にかかっているので、それを含めて訳した。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
+
名男幹+尾中単主
自己・〜のように
形幹
すべての
名中複対
生物を
代男単主
〜者は
能現単3
見る
代男単主
彼は
能現単3
見る
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「すべての生物を自己のように見る」
備考
…… 「前句2つのようにみなすことのできる(他人の財産に欲望を持たない)人は、この句の前半のようにみなす(すべての生物を自己のようにいつくしむ)ことができる」と解釈した(ランマンの註に Second
, pregnantly とあうのは、要するに「同じ言葉を用いた対句構造を見破るのが読解のポイント」ということ)。しかし別の本には一番最後が
(賢い者)とある。その場合は対句にならず、前句からの3つがすべてこの句の後半にかかることになる。つまり「他人の妻に欲望を持たず、他人の財産に欲望を持たず、一方ですべての他人をまるで自分のように思える人こそが賢者である」ということになる。
語(連声前)
説明
語義
代単主
あなたは
接
そして
形男単主
貧困な
日本語訳
…… (虎)「そしてあなたは貧困である」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
それゆえに
代中単対
それを
代単為
あなたに
不定
与える
形男単主
[不定]しようと努める
代単主
私は
日本語訳
…… (虎)「ですから私はこの腕輪をあなたにあげようとしているのです」
備考
……
は
(腕輪。中性名詞)をさす。
語(連声前)
説明
語義
副
そのように
接
そして
←
過分中単主
言われた
日本語訳
…… (虎)「またこう言われています」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形→名男複対
貧しい者たち(を)
能命単2
養え
名男単呼
クンティーの子よ
副
〜するな
能命単2
与えよ
名男単処
富豪に
名中単対
財産を
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「クンティーの子よ、貧しい者を養え、富める者に財産を与えるな」
備考
……
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同様に、おそらくマハーバーラタからの引用なのだろう。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形→名男単属
病人にとって
名中単主
薬が
形中単主
有益な
形→名男単属
健康な者にとって
代中単主
[具]は何の役にたとうか
名中複具
薬は
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「薬は病人にとって有益なものであり、健康な人には薬は何の役に立とうか」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
形中単主
他の
接
また
日本語訳
…… (虎)「また他の詩」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
←
動形中単主
与えられるべき
接
〜と
代中単主
その
名中単主
喜捨が
受現単3
与えられる
形→名男単為
援助しない者に
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「他に援助をしない者に対しても、『与えるべきだ』と思って喜捨を与え」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男単処
場所において
名男単処
時において
接
そして
名中単処
価値ある人において
接
そして
代中単主
それが
名中単主
喜捨
形中単主
真の
←
過分中単主
教えられた
日本語訳
…… (虎の引用する詩)「正しい場所・正しい時・正しい人になされる喜捨、それこそが真の喜捨であると教えられている」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
それゆえ
副
ここで
名中単処
池において
絶
沐浴して
名中幹
金
名中単対
腕輪を
代中単対
この
能命単2
受け取れ
日本語訳
…… (虎)「それゆえここの池で沐浴してから、この金の腕輪を受け取りなさい」
備考
…… 長い長い虎のセリフはここで終わり。
語(連声前)
説明
語義
接
かくて
←
過分幹
生まれた
名男→形男単主
信頼
接
〜すると
代男単対
かの者は
名中単対
池(を)
不定
沐浴すること
←
過分男単主
入った
副
直ちに
副
まさに
形幹
大きな
名中単処
泥沼に
←
過分男単主
沈んだ
←
不定
逃げること
形男単主
できない
日本語訳
…… かくて虎に信頼の生まれたかの旅人が沐浴しに池に入ったとたん、大きな泥沼に沈んで逃げることができなくなった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名中単処
泥沼に
←
過分男単対
落ちた
絶
見て
名男単主
虎は
能過単3
言った
日本語訳
…… 泥沼に落ちた男を見て、虎は言った。
備考
……