マハーバーラタ 3-163-8
ゴンダ文法選文9にも採録(その1)
語(連声前)
説明
語義
名男単主
(人名)は
能完単3
言った
日本語訳
…… アルジュナは言った。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能命単2
聞け
間
さあ
名男単呼
大王よ
名男単具
やり方によって
代男単具
〜という
(←
)
過能分男単主
見たかを
日本語訳
…… さあ聞け、大王よ、どういうやり方で見たかを
備考
…… 何を見たかは次部分。まとめて一気に訳すといい。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男単対
インドラを
代男単主
私が
名男単対
神を
形男単対
聖なる
接
そして
名男単対
ルドラ(シヴァ)を
日本語訳
…… 私がインドラ神と、聖なるルドラとを。
備考
…… 前部分とあわせて、 「さあ大王よ、私がどうやってインドラ神と聖なるルドラとを見たかを聞け」。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女単対
知識を
絶
学習して
代女単対
その
名男単呼
王よ
代単具
あなたによって
過分女単対
言われた
名中幹
敵
形男単呼
苦しめる
日本語訳
…… 敵を苦しめる王よ、(私は)あなたが言ったその知識を学習して、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代男単具
あなたによって
接
そして
(←
)
過分男単主
命ぜられた
名中単為
苦行のために
(←
)
過分男単主
[対、為]へと出発した
名中単対
森(を)
日本語訳
…… (私は)あなたに命ぜられて、苦行のために森へと出発した。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男単対
(山名)(を)
接
さて
接
(強意)
絶
行って
名男単従
(森名)から
(←
)
過分男単主
[対]に頼った
名中単対
苦行(を)
日本語訳
…… さて、カーミヤカの森からブルグトゥンガの山へ行き、私は苦行に頼った(苦行を始めた)。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中幹
一定の期間
←
過分男単主
とどまった
代男単対+尾
ある
能過単1
私は見た
名男単対
バラモンを
名男単処
道で
日本語訳
…… 一定の期間とどまった後、私は道であるバラモンに出会った。
備考
…… ゴンダ文法の
は誤植で、
が正しい。英語版ではそうなっている。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
代単対
私(を)
能過単3
質問した
名男単呼
(人名)よ
副
どこに
能現単2
行く[複合未来]
能未単2
=
能命単2
言え
代単為
私に
日本語訳
…… 彼は私に質問した。「カウンテヤー(クンティー夫人の子、アルジュナのこと)よ、 おまえはどこに行くのだろうか」と。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代男単為
彼に
形男単対
真実を
形男単対
すべての
能過単1
言った
名男幹
(民族名)
名男単呼
息子よ
日本語訳
…… クルの息子(=大王)よ、彼に私はすべての真実を答えた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代男単主
かの
名中単対
真実を
代単属
私の
代中単対
その
絶
聞いて
名男単主
バラモンは
名男幹+形男単呼
最高の王よ
日本語訳
…… 最高の王よ、かのバラモンは私からその真実の言葉を聞いて、
備考
……
は辻文法p.287にいう、「Ab.的G.」だろう。普通は従格。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
反過単3
崇敬した
代単対
私を
名男単呼
王よ
形男単主
[処]に満足している
接
そして
能過単3
あった
代単処
私に
日本語訳
…… 私を崇敬し、そして私に満足したのだ、王よ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
それから
代単対
私(を)
能過単3
言った
形男単主
満足した
名中単対
苦行を
能命単2
遂行せよ
名男単呼
(人名)よ
日本語訳
…… それから彼は満足して言った。(バラモン)「バーラタ(=アルジュナ)よ、苦行を遂行しなさい」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名動能現分男単主
苦行をする
副
まもなく
の項
形中単具
代単主
あなたは
反未単2
見るだろう
名男幹
神
名男単対
主
日本語訳
…… (バラモン)「苦行をすれば、あなたはまもなく、神々の主に出会うだろう」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
かくて
代単主
私は
名中単従
言葉によって
代単属
彼の
名男単対
山を
絶
のぼり
名男単対
(地名)
日本語訳
…… かくて私は、彼の言葉に従い、シャシラ(ヒマラヤ)の山にのぼり、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単対
苦行をした
能過単1
名男単呼
大王よ
名男単対
(ひと)月を
名中幹
根
名中幹
果実
名中→形男単主
食うこと
日本語訳
…… ひと月の間、根や実を食べながら私は苦行したのだ。大王よ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形男単主
第二の
接
そして
接
もまた
代単属
私(の)
名男単主
月は
名中単対
水を
能現分男単属
(食べる)
←
過分男単主
行った
日本語訳
…… そして第二の月は、私は水を飲みながらすごした。
備考
……
と
とで属格絶対節。直訳は「そして、私が水を飲んでいる間に、第二の月が過ぎて行った」
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形男単主
絶食している
形男単処
第三の
接
さらに
名男単処
月に
名男幹
パーンドゥ王の子
名男単呼
息子
日本語訳
…… さらに第三の月には絶食した、パーンドゥ王の子(=大王)よ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形幹
まっすぐ立った
名男→形男単主
腕
形男単対
第4の
接
(強意)
名男単対→副
月に
能現単1
私は〜ある
能過分男単主
立つ、いる
副
その時
日本語訳
…… 第4の月には、私は腕をまっすぐ上げたままでいた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
ない
接
そして
代単属
私の
受現単3
失われる
名男単主
生命が
代中単主
それは
名中単主
奇跡
接
あたかも〜のように
能過単3
あった
日本語訳
…… そして私の生命が失われなかった。それはまるで奇跡のようだった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形男単処
第5の
接
(強意)
接
さて
←
過分男単処
来た
形男単処
第一の
名男単処
日
←
過分男単処
行った
日本語訳
…… 第5の月が来て、第1日目が終わると、
備考
…… これ全体が処格絶対節になっている。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男幹
イノシシ
←
過分中単主
〜の形をした
名中単主
怪物が
代幹
私の
副
近くに
能過単3
やって来た
日本語訳
…… イノシシの形をした怪物が私の近くにやって来た。
備考
……