パンチャタントラ1-2(1)
語(連声前)
説明
語義
代男単主
ある
尾
名男単主
山犬
名女幹
飢え
形幹
乾いた
名男→形男単主
のど
副
ここ
副
そこ
←
現分男単主
うろつき回り
日本語訳
…… ある山犬が、飢えてのどを渇かせて、あちこちうろつき回り、
語(連声前)
説明
語義
名中単処
森で
名中幹
軍隊
名中幹
一対
名男幹
戦闘
名女単対
土地
能過単3
見た
日本語訳
…… 森で、軍隊どうしが戦っている土地を見た。
語(連声前)
説明
語義
代女単処
そこで
接
そして
名男単属
太鼓の
←
過分中単属
落ちる
日本語訳
…… そしてそこで、太鼓の落ちる…
備考
…… 「落ちる」は、次文の
(音を)にかかる。
語(連声前)
説明
語義
名男幹
風
名男単従
力によって
名女幹
つる草
名女幹
枝
名中複具
尖端によって
←
受現分男単属
打たれている
名男単対
音を
能過単3
聞いた
日本語訳
…… 風の力で蔓草の枝の先端に打たれている音を聞いた。
備考
…… 「音」に前文の「落ちる」、当文の「打たれている」という二つの分詞の属格がかかっている。
語(連声前)
説明
語義
接
そこで
←
過分幹
いらだった
名中→形男単主
心
能複完単3
考えた
日本語訳
…… そこで山犬はいらだった心で考えた。
語(連声前)
説明
語義
間
ああ
←
過分男単主
滅んだ
能現単3
ある
日本語訳
…… ああ、私は滅んだ。
備考
…… 「私はまいった」「進退きわまった」程度の意味であろう。 ここから山犬のセリフであるが、 1人称動詞が使われているところまでがセリフの範囲であると考えると、
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までということになる。
語(連声前)
説明
語義
接
それゆえ
副
〜ほど遠く
副
ない
代男単属
この
←
使過分幹
音をたてる
名男単属
音の
名女幹
見ること
名男単処
範囲へ
能現単1
私は行く
日本語訳
…… それゆえ、この、音を立てるやつの視界に私が入らないように、
語(連声前)
説明
語義
副
それほど遠く
副
他の所に
能現単1
行く
接
〜と
日本語訳
…… それほど遠く、よその地へ行こうと思う。
語(連声前)
説明
語義
接
しかしまた
副
ない
代中単主
これは
受現単3
ふさわしい
副
突然
副
まさに
形中単主
父祖伝来の
名中単主
森が
不定
見捨てる
日本語訳
…… しかしまた、こんなに突然に、父祖伝来の森を見捨てることも適当ではない。
語(連声前)
説明
語義
←
過分中単主
言われた
接
また
日本語訳
…… またこう言われている。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単処
恐怖
接
または
接
もし
接
または
名男単処
喜び
←
過分男単処
来る
代男単主
〜者は
能願単3
熟慮する
日本語訳
…… 恐怖が来ようとも喜びが来ようとも、熟慮する者は…
備考
……
−
と、
−
とが、2つの処格絶対節になり、 この場合は逆接仮定条件、譲歩になっているので、
は「もし」よりも「たとえ〜しても」「〜であるとしても」と訳すのがよい。
は次にまでかかるので、まとめて訳すべし。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単対
仕事を
副
ない
反現単3
する
副
あわてて
副
ない
代男単主
彼は
名男単対
後悔を
能願単3
得るべし
日本語訳
…… そして、仕事をあわててやらない者は、後悔を得ることはないだろう。
備考
…… 前文の
がまだ続いているので、 「熟慮をして、仕事をあわててやらない者は」のようにまとめるべし。