パンチャタントラ1-5(1)
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語(連声前)
説明
語義
代中単処
ある
尾
名中単処
町
名男幹
織工
名男(並列複で)両主
車大工
能現両3
住む
副
(過去)
日本語訳
…… ある町に織工と車大工が住んでいた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
そこで
代男両主
2人は
名中幹
出生
前
以来
名男単具
共に生活して
能過両2
住んだ
日本語訳
…… そこで二人は生まれてからずっと一緒に生活していた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
互いに
副
非常に
名男幹
友情
形男両主
〜に専念して
形幹
完全な
名中幹
場所
形男両主
〜を歩き回り
副
いつも
副
@@
名男単対
時をすごす
能現両3
日本語訳
…… お互いにとても友情にあつく、いつも離れずに一緒に行動し、時をすごしていた。
備考
…… 「完全な場所を歩き回り」というのは「離れず一緒に行動し」ということだろう。
語(連声前)
説明
語義
接
さて
副
あるとき
副
そこで
名中単処
町で
代中単処
ある
尾
名中単処
神殿で
名女幹
祭りの行列
(←
)
形幹
大きな
名男単主
祭が
←(←
)
過分男単主
始まった
日本語訳
…… さてあるとき、その町のある神殿で、大きな行列の祭が始まった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
そこ
副
そして
名男幹
俳優
名男幹
舞踊者
名男幹
旅役者
形中単処
〜で満たされた
頭
種々の
名男幹
地方
(←
)
過分幹
来た
名男幹
人
(←
)
過分中単処
満たされた
日本語訳
…… そしてそこは俳優や舞踊者や旅役者でいっぱいで、またいろんな地方から来た人でいっぱいだった。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男両主
彼ら2人の
名男両主
仲間は
(←
)
能現分男両主
歩き回って
代女単対
ある
尾
名女単対
王女を
名女幹
めす象
(←
)
過分男単対
乗られた
日本語訳
…… 二人の仲間は歩き回っていると、 めす象に乗ったある王女を〜
備考
……
の現在形はいろいろあり、荻原では
となっているが、 他の本では
となっていたりもする。
(王女を)には、まだまだ修飾語がかかっているので、 次以降(8.まで)を含めて一気に訳すとよい。 「〜なある王女を見た」であるが「ある王女が〜しているのを見た」としてもよい。
語(連声前)
説明
語義
形幹
あらゆる
名中幹
特徴
形女単対
〜をそなえた
(←
)
名男幹
侍従
名男幹
宦官
(←
)
過分女単対
とりまかれた
日本語訳
…… あらゆる相をそなえ、侍従や宦官にとりまかれ、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女幹
神像
名中単為
見ること
(←
)
過分女単対
やってくるのを
(←
)
過能分男両主
見た
日本語訳
…… 神を拝みにやってくる(王女)を見た。
備考
…… 6.からここまでひとつながり。
語(連声前)
説明
語義
接続
すると
代男単主
あの
名男単主
織工は
代女単対
彼女を
絶
見て
名中幹
毒
(←
)
過分男単主
悩まされた
副
ように
(←
)
過分幹
罪を犯した
形(名)男幹
捕り手
(←
)
過分男単主
捕まえられた
副
ように
日本語訳
…… すると例の織工は彼女を見て、 まるで毒にあたったように、 またまるで罪を犯して捕り手に捕まえられたように、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男幹
愛(の神)
名男複具
矢で
(←
)
受現分男単主
打たれて
副
突然
名男単処
大地に
能完単3
倒れた
日本語訳
…… 愛の神の矢で射抜かれて、突然地べたに倒れた。
備考
…… 「愛の矢で」といっても通じそうだが、 カーマ(愛)という名の神様らしい。
語(連声前)
説明
語義
接
さて
代男単対
彼を
代幹
その
名女→形男単対
状態
絶
見て
名男単主
車大工は
代幹
その
名中幹
苦しみ
形男単主
悩む
日本語訳
…… すると、そういう状態になった彼を見て、車大工は彼の苦しみに悩み、
備考
…… 「そういう状態になった彼を」は、もちろん「彼がそういう状態になったのを」と訳してかまわない。
語(連声前)
説明
語義
(←
)
過分幹
親しい
名男複具
人々によって
代男単対
彼を
絶
挙げる
形幹
自分の
名中単対
家(を)
(←
)
使能過単3
連れて来させた
日本語訳
…… 親しい人々を使って彼を助け起こして自分の家に運ばせた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
そこで
接
そして
形男複具
種々の
(←
)
過分幹
冷たい
名男複具
療法によって
名男幹
医師
過分男複具
指示された
名男複具
呪術師たちによって
(←
←
)
使受現分男単主
治療された
副
ついに
副
やっと
形男単主
正気になった
能完単3
日本語訳
…… そしてそこで医師から指示された種々の冷却療法や、 呪術師たちによって、ついにやっとのことで正気に返った。
備考
……
の部分は、別の本では
(能現分男複具・さまざまの治療によって)となっている。
語(連声前)
説明
語義
副
かくて
名男単具
車大工によって
(←
)
過分男単主
たずねられた
日本語訳
…… かくて車大工はたずねた。
備考
…… 非人称受動態構文なのかと思ったら、過去分詞が男性形なので、 主語は「織工は」なのだろう。
語(連声前)
説明
語義
間
おお
名男単呼
友よ
副
どうして
副
このように
代単主
あなたは
副
突然
形男単主
放心した
(←
)
過分男単主
発生した
日本語訳
…… (車大工)「おお友よ、君はどうしてこんなふうに突然失神したんだ?」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代中単対
その
名動受命単3
話せ
(←
)
名男幹
自分
名中単対
できごとを
日本語訳
…… (車大工)「その、自分に起こったできごとを話せ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単主
彼は
能完単3
言った
日本語訳
…… 彼は言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単呼
友よ
接
もし
副
このように
副
その時
能命単2
聞け
代単為
私に
副
秘密に
代中単具
それによって
形女単対
すべての
(←
)
名男幹
自分の
名女単対
苦痛を
代単為
あなたに
能現単1
語る
日本語訳
…… (織工)「友よ、もしそうなら、私にこっそり聞いてくれ。 そうしたら私はすべての自分の秘密を君に語ろう」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
もし
代単主
君が
代単対
私を
名男単対
友人(を)
反現単2
考える
副
すると
名中幹
火葬のたきぎをつむことによって
名中単具
名男単主
恩恵が
受命単3
なされよ
日本語訳
…… (織工)「もし君が私を友人と思うなら、お願いだから火葬のまきを積んでくれ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
受命単3
許されよ
接
しかしながら
接
代中単主
何でも
尾
名男幹
親密
名男単従
高度によって
頭
〜ない
(←
)
過分中単主
ふさわしいことが
代単属
君にとって
代単具
私によって
(←
)
過分中単主
実行された
日本語訳
…… (織工)「許してくれ。しかしながら親しさのあまりに、 君にとっていかなるふさわしくないことをも、 私はしてしまうのだ」
備考
……