ラーマーヤナ1-44-14
ゴンダ文法−選文12にも採録 (1/3)
京大の徳永宗雄先生の入力なさったテキスト
とはずいぶん異なる。 東洋文庫の岩本訳の底本とは一致しているようだ。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
かつて
名中単処
世界の最初に
名男単呼
(人名)よ
名女単属
(人名)の
名男複主
息子たちは
頭+名男→形男複主
大きな・力
日本語訳
…… ラーマよ、かつて世界の最初には、ディティの息子たちは大きな力を持ち、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女単属
(人名)の
接
そして
形男複主
非常に優れた
形男複主
力強い
形男複主
非常に敬虔な
日本語訳
…… アディティの息子たちも非常に優れて勇敢でとても敬虔であった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
かくて
代男複属
彼ら
名男幹+名男単呼
人・虎
名女単主
考えは
能過単3
あった
形男複属
心の大きい
日本語訳
…… 虎のような人(=ラーマ)よ、さて心の大きい彼らの考えは次のようであった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形男複主
不死の
形男複主
不老の
接
そして
副
まさに
副
いかにして
能願複1
あるべき
形男複主
無病の
日本語訳
…… どうすれば我々は不死、不老、無病になるだろうか、と。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代男複属
彼らの
←
能現分男複属
考えの
名男単呼
(人名)よ
名女単主
考えは
能過単3
あった
形男複属
賢明な
日本語訳
…… 賢明に考えている彼らの考えは次のようだった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男幹
乳の海
名中単対
かくはんを
絶
して
名男単対
しずくを
能条複1
手に入れよう
副
そこで
副
まことに
日本語訳
…… 乳海のかくはん(攪拌。かきまぜ)をして、そこからしずくを手に入れよう、と。
備考
…… 条件法は「未来語幹の過去」なので、とりあえずは未来形のように訳しておくとよい。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
かくて
絶
決心して
名中単対
かくはんを
名中単対
綱を
絶
して
接
そして
*名男単対
(人名)を
日本語訳
…… そして決心して、ヴァースキ(蛇の王)をかくはんの綱にして、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男単対
かくはん棒
名男単対
(山名)
絶
して
能完複3
かきまぜた
形幹
計り知れない
名中単従
力から
日本語訳
…… マンダラ山をかくはんの棒にして、はかりしれない力でかきまぜた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
さて
名男幹+名中単具
年・千によって
名中幹
綱
名男幹
蛇
名中単主
頭が
接
そして
日本語訳
…… そして千年間たつと、綱である蛇たちの頭が
備考
…… ここからしばらくは、
京大の徳永宗雄先生の入力なさったテキスト
とは合わない。 東洋文庫の岩本訳の底本とは一致しているようだ。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能現分男複主
吐く
形中単対
非常に有毒な
副
そこで
能完複3
噛んだ
名男複具
歯で
名女複対
岩を
日本語訳
…… 歯で岩を噛んで、猛毒を吐いた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能完単3
生じた
名男幹
火
尾中単主
〜に似た
名中幹
猛毒
頭+名中単主
大きな・毒が
日本語訳
…… 火にも似たハーラーハラという猛毒が生じた。
備考
…… 後半は同語反復になるので、
を固有名詞のように処理した。 後にまた出てくるが同様に処理する予定。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代中単具
それによって
過分中単主
焼かれた
名中単主
世界が
形中単主
すべての
頭
〜を伴った
名男幹
神
名男幹
魔物
名男単対
人間
日本語訳
…… 神も魔物も人間も含め、その毒はすべての世界を焼いた。
備考
…… 受身文を能動文に直して訳した。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
そこで
名男複主
神々は
頭+名男単対
偉大な・神(を)
名男単対
(人名)
名中幹
保護
形男複主
求める
日本語訳
…… そこで神々は偉大な神シャンカラ(シヴァ)に保護を求め、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能完複3
行った
名男単対
(人名)
名男単対
(人名)
×2
能命単2
まもれ
接
〜と
能完複3
たたえた
日本語訳
…… 獣の王ルドラ(=シヴァ)のところに行って「まもってください、まもってください」とたたえた(訴えた)。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
こう
過分男単主
言われた
接
かくて
名男複具
神々によって
×2
名男幹×2+名男単主
神・神・主
名男単主
主人
日本語訳
…… 神々は、神であり神の主人である主(=シヴァ)にこう言った。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
現れた
能過単3
接
かくて
副
ここに
副
まさに
名男幹
ほら貝
名中幹
円盤
形男単主
〜をもつ
名男単主
(人名)
日本語訳
…… するとここに、ほら貝と円盤をもったハリ(=ヴィシュヌ)が現れた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能完単3
言った
代男単対
これを
名中単主
微笑みを
絶
して
名男単対
(人名)
名中幹
ほこ
形男単主
〜をもつ
名男単主
(人名)
日本語訳
…… ハリ(=ヴィシュヌ)は微笑んで、ほこをもつルドラ(=シヴァ)にこれを言った。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中複具
神格(をもつ者)たちによって
受現分男単処
かきまぜられたことにおいて
接
(強意)
代中単主
〜ものは
形中単主
以前の
←
過分中単主
手元にある
日本語訳
…… (ヴィシュヌ)「神々がかきまぜたことですでに手元に得られたものは」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代中単主
それは
形中単主
あなたのもの
名男幹+形男単呼
神・最上の
名男複属
神々
前
[属]に先んじて
副
まことに
接
なぜなら
日本語訳
…… (ヴィシュヌ)「最上の神よ、あなたのものだ。なぜならあなたは神々に先んじた者だから」
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女単対
最高の崇敬を
副
ここで
絶
あって
能命単2
取れ
代中単対
この
名中単対
毒を
名男単呼
主人よ
日本語訳
…… (ヴィシュヌ)「(神の)主人(=シヴァ)よ、最高の崇敬を受けてから、この毒を取れ」
備考
……