ラーマーヤナ1-44-24
ゴンダ文法−選文12にも採録 (3/3)
京大の徳永宗雄先生の入力なさったテキスト
とはずいぶん異なる。 東洋文庫の岩本訳の底本とは一致しているようだ。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男単主
(馬名)
名男幹+形男単主
馬・最高の
名男+名中単主
宝石(どちらも)
接
そして
名中単主
(宝石名)
日本語訳
…… 最高の馬ウッチャイハシュラヴァスと、宝石カウンストゥバと、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能過単3
生じた
名男+形男単呼
人・最高
副
そのように
副
まさに
名男単主
不死の霊薬が
形中単主
最高の
日本語訳
…… そしてまさにそのようにして、最高の不死の霊薬が生じたのだ、最高の人(=ラーマ)よ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
さて
代男単属
彼の
過分中単処
仕事において
名男単呼
ラーマよ
形中単主
大きな
能過単3
あった
名男幹+名男単主
一族・滅亡
日本語訳
…… ラーマよ、さて、彼のこの仕事によって、一族の滅亡というたいへんなことが起こったのだ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女単属
(人名)の
接
(強意)
接
かくて
名男複主
息子たちが
名女幹
(人名)
名男複対
息子たちを
←
使能過複3
戦った
日本語訳
…… かくて、アディティの息子たちがディティの息子たちと戦ったのだ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女単対
連合した
能過複3
形男複主
すべての
名男複主
魔物たちは
名男複具
(人名)たちと
前
[具]とともに
日本語訳
…… すべての魔物(アスラ)はラークシャ(羅刹。魔物の一種)たちと連合した。
備考
…… ここからまた、
京大の徳永宗雄先生の入力なさったテキスト
と異なる。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単主
先頭が
能過単3
あった
頭+形中単主
たいへん・恐ろしい
名男単呼
勇士よ
名中幹
三界
形中単主
惑わせる
日本語訳
…… 勇士よ、三界を混乱させるようなたいへん恐ろしい戦闘があった。
備考
…… 三界とは欲界、色界、無色界だが一般には「全世界」という意味で使う。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
〜とき
名男単対
滅亡した
←
過分中単主
形中単主
すべてが
副
そのとき
名男単主
(人名)
頭+名中→形男単主
偉大な・力
日本語訳
…… すべてが滅亡したとき、偉大な力をもつヴィシュヌが〜
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中単対
不死の霊薬を
代男単主
@@
能過単3
奪いとった
副
速やかに
名女単対
幻術を
絶
〜に頼る
形女単対
幻惑させる
日本語訳
…… 彼が目をくらます幻術に頼って速やかに不死の霊薬を奪い取った。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代男複主
〜者たちが
←
過分男複主
行った
副
[対]に向かって
名男単対
(人名)を
形男単対
不滅の
名男単対
最高霊
日本語訳
…… 不滅の最高霊であるヴィシュヌに向かって行った者たちは、
備考
……
+
の連声は諸文法書では必ずしも明確になっていない。
が
になるのはいいとして、
がそのまま残るのか、 それとも
+
の連声同様に
になるのか。 これによれば後者というわけである。 ホイットニー文典のp.175、セクション177には明記されている。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
過分男複主
押しつぶされた
代男複主
彼らは
副
そのとき
名中単処
戦闘において
名男単具
(人名)によって
形男単具
威力まされる
日本語訳
…… その時、威力まされるヴィシュヌによって戦闘でおしつぶされた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名女単属
(人名)の
名男複主
息子たちが
名男複主
勇士
名女単属
(人名)
名男複対
息子たちを
反完複3
打ち倒した
日本語訳
…… アディティの息子である勇士たちは、ディティの息子たちを打ち倒した。
備考
…… ここから最後までは
京大の徳永宗雄先生の入力なさったテキスト
と一致。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代中単処
この
名中単処
恐ろしい
頭+名中単処
大きい・戦闘
名男幹
ディティの子孫
名男両(DV)属
アディティの子孫
副
非常に
日本語訳
…… ディティの子孫とアディティの子孫との、この恐ろしい大戦争において、
備考
…… 次に続く。処格が続くが処格絶対節というわけではない。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
絶
打ち倒して
名女幹+名男複対
(人名)・息子たち
接
(強意)
名中単対
支配権を
絶
得て
名男単主
(人名)は
日本語訳
…… ディティの息子たちを打ち倒した後、プランダラ(=インドラ)は王位を得て、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
能完単3
支配した
←
過分男単主
喜んだ
名男複対
世界を
頭
〜を伴った
名男幹
聖仙
名男複対
集団を
頭+名男複対
伴った・歌手たちを
日本語訳
…… 聖仙の集団や天上の歌手たちをも含めた世界を、喜びながら支配した。
備考
……