マハーバーラタ 3-54-16
ナラ王物語5-2/3
デーヴァナーガリーはランマンのリーダーのものをそのまま使用。
すべて韻文、ブルハダシュヴァのセリフなので、[詩]表記および(ブルハダシュヴァ)「」表記を略。
語(連声前)
説明
語義
名女単具
言葉によって
接
そして
名中単具
心によって
接
そして
副
まさに
名中幹
敬礼
名男単対
行為を
絶
用いて
代女単主
彼女は
日本語訳
…… 彼女は言葉と心とによって敬礼の行為をなして、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男複為
神々に
名女単主
合掌している
絶
あって
←
反現分女単主
ふるえている
名中単対
これを
能過単3
言った
日本語訳
…… 神々に合掌の動作をして、ふるえながらこれを言いました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男複属
ハンサ鳥たちの
名中単対
言葉を
絶
聞いて
接
〜ように
代単為
私に
名男単主
(人名)が
←
過分男単主
選ばれた
日本語訳
…… (ダ)「ハンサ鳥たちの言葉を聞いて、私がニシャダ国王(ナラ)を夫として選んだとおりに」
備考
……
「夫として」は次句冒頭の語
は、
前ページ27
にも出てきたように、受動文の意味上の主語を表すもの。通常は具格であるが
とあるからには為格か属格。これは両方の説があるようだ。なお、鎧先生は前ページ27部分を為格、こちらを属格と説明している。どちらでもいいのかもしれないが説明はどちらかに統一すべきだろう。
語(連声前)
説明
語義
名中単処
夫として
代中単具
その
名中単具
事実によって
名男複主
神々は
名男単対
彼を
能命複3
示すべし
代単為
私に
日本語訳
…… (ダ)「その事実によって、神々は私に彼を示してください」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女単具
言葉によって
接
そして
名中単具
心によって
接
そして
副
まさに
接
〜ように
副
ない
能現単1
悪事を犯す
代単主
私が
日本語訳
…… (ダ)「私は言葉でも心でも悪事を犯していないように」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代中単具
その
名中単具
事実によって
名男複主
神々は
名男単対
彼を
副
まさに
能命複3
示すべし
代単為
私に
日本語訳
…… (ダ)「その事実によって、神々は私に彼を示してください」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
〜ように
名男複具
神々によって
代男単主
かの
代単属
私の
名男単具
夫として
←
過分男単主
作られた
名男幹
(地名)
名男単主
主が
日本語訳
…… (ダ)「神々によってかのニシャダ国王(ナラ)が私の夫として定められたように」
備考
……
代中単具
その
名中単具
事実によって
代単為
私に
名男複主
神々は
名男単対
彼を
副
まさに
能命複3
示すべし
代単為
私に
日本語訳
…… (ダ)「その事実によって、わが神々は私に彼を示してください」
備考
…… 二重の
は、前の表現と比べてより強調されていることを示す。
語(連声前)
説明
語義
副
〜ように@@
代中単主
この
名中単主
誓いは
←
過分中単主
企てられた
名男単属
(人名)の
名中単処
好意を得ることにおいて
代単具
私によって
日本語訳
…… (ダ)「私はこの誓いを、ナラの心を得るという目的で企てたように」
備考
……
38
と全く同じ。
語(連声前)
説明
語義
形中単対
自分の
接
そして
副
まさに
名中単対
形を
能命複3
すべし
名男複主
守護神たちは
頭
偉大な
名男複主
主は
日本語訳
…… (ダ)「そして偉大な主である守護神たちは、まさに自分本来の姿をしてください」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
〜ように
代単主
私が
能願単1
認識すべし
名男単対
評判のよい(ナラ王の異名)を
名男幹
人
名男単対
主を
日本語訳
…… (ダ)「私が人々の評判のよい主であるナラ王を認識できるように」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
絶
知るに至って
名女単属
(人名)の
代中単対
その
形中単対
悲しい
←
過分中単対
哀れな様子を
日本語訳
…… ダマヤンティーの、その悲しく哀れな様子を知って、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
〜ように
←
過分中単主
言われた
反完複3
した
名男複主
神々は
名中単対
できる限りのことを
名中幹
印
形中単処
保つことにおいて
日本語訳
…… 言われたとおりに、神々は、(神の)特徴を示すことにおいてできる限りのことをしました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代女単主
彼女は
能過単3
見た
名男複対
神々を
形男複対
すべての
+
頭+名男→形男複対
汗をかかない
←
過分幹
固定された
名中→形男複対
目をもつ
日本語訳
…… 彼女はすべての神々が、汗をかかず、目がまばたきせず、〜のを見ました。
備考
…… 〜の部分には次句の内容が入る。
語(連声前)
説明
語義
←
過分幹
しぼんでいない
名女幹
花環
名中幹
塵
←
過分男複対
〜のない
←
過分男複対
立った
+
←
頭+能現分男複対
触れていない
名女単対
大地に
日本語訳
…… かぶっている花環の花がしぼんでおらず、塵がつかず、大地に触れずに立っている
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女幹
影
形男単主
〜を備えた
←
過分幹
しぼんだ
名女幹
花環
名中幹
塵
名男幹
汗
←
過分男単主
〜を持った
日本語訳
…… 影があり、かぶっている花環の花はしぼんでおり、塵と汗にまみれ、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女幹
大地
形男単主
〜に立っている
名男単主
(人名)は
接
そして
副
まさに
名男単具
まばたきで
接
そして
頭
非常に
←
過分男単主
よく知られた
日本語訳
…… まさに大地に立っていることと、そして瞬きによって、ニシャダ国王(ナラ)はよくわかりました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代女単主
彼女は
絶
見極めて
接
一方
代男複対
かの
名男複対
神々を
名男単対
ナラ王を
接
そして
名男単呼
(人名)よ
日本語訳
…… バラタ王の後裔である(ユディシティラ)大王様、一方彼女(ダマヤンティー)はかの神々とナラ王とを見極めて、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単対
(人名)を
←
使能完単3
選んだ
名女単主
(人名)は
名男単具
掟によって
名男単呼
(人名)よ
日本語訳
…… パーンドゥ王の子(であるユディシティラ大王)よ、バイミー(ダマヤンティー)はニシャダ国王(ナラ)を掟にしたがって選びました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
←
反過分女単主
恥じている
名中幹
着物
名男単処
端において
能完単3
つかまえた
←
過分幹
弓を引いた
名中→形女単主
目
日本語訳
…… 弓を引いたような(切れ長の)目を持つ彼女は恥じらいながら、(ナラ王の)着物の端をつかみました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男幹
肩
名男単処
場所において
能過単3
放った
代男単属
彼の
名女単対
花環を
形幹
最高の
形女単対
美しい
日本語訳
…… 彼の肩のあたりに最高に美しい花環を投げかけました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
←
使能完単3
選んだ
接
そして
副
まさに
代男単対
彼を
名中単処
夫として
名女単主
美しい女性は
日本語訳
…… そしてまさに、美しい女性は彼を夫として選んだのです。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
すると
間
ああ
間
ああ
接
〜と
副
突然
←
過分男単主
放たれた
名男単主
声が
名男幹
人
名男複具
主たちによって
日本語訳
…… すると突然、王たちが、ああ、ああという声を発しました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男複具
神々によって
頭
偉大な
名男複具
賢人たちによって
副
そこで
間
よくやった
間
よくやった
接
〜と
名男単呼
(人名)よ
日本語訳
…… (次句参照)
備考
…… 修飾関係が次句と錯綜しているので、訳はまとめて次句にまわす。
語(連声前)
説明
語義
←
形男複具
驚いた
←
←
使過分男単主
言われた
名男単主
声が
←
能現分男複具
賞賛している
名男単対
(人名)を
名男単対
王を
日本語訳
…… バラタ王の後裔である(ユディシティラ)大王様、そこで、驚いた神々や偉大な賢人たちが、ナラ王を賞賛して、「よくやった、よくやった」という声をあげました。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女単対
(人名)を
接
一方
名男単呼
(人名)よ
名男幹
(人名)
名男単主
息子は
名男単主
王は
日本語訳
…… クル族の後裔である(ユディシティラ)大王様、一方、ヴィーラセーナ王の息子である(ナラ)王は、ダマヤンティーに
備考
……
語(連声前)
説明
語義
←
使能過単3
元気にさせた
形→名女単対
美しい腰の女を
←
過分男単具
愉快な
名男単具
心によって
日本語訳
…… 愉快な心で、美しい腰のダマヤンティーを(以下の言葉によって)元気にさせました。
備考
……