マハーバーラタ 3-163-28
ゴンダ文法選文9にも採録(その3)
※ゴンダのテキストには一部省略がある。備考参照。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形男単主
微細な
形幹
大きい
名中→形男単主
頭
絶
なって
形中単主(形幹)
大きい
接
そして
形幹
微細な
名中→形男単主
頭
副
かえって
日本語訳
…… 小さくて頭が大きいものになり、そして逆に大きくて頭が小さいものになり、
備考
…… 後半の
というのは文法的におかしい。 本来ならば
[詩]
語(連声前)
説明
語義
過分男単主
合一する
副
その時
名男単呼
王よ
代男単主
彼は
反過単3
襲い掛かった
代男単対
私(を)
名女単処
戦闘において
日本語訳
…… 王よ、その時彼は合一して、戦闘において私に襲い掛かった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
〜ので
不定
圧倒する
名男複具
矢によって
副
ない
接
そして
能現単1
〜できる
代男単対
彼を
名中単処
合戦において
日本語訳
…… 私は合戦において矢によって彼を圧倒できないので、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
そこで
頭+名中単対
偉大な矢を
能過単1
[対]に頼った
名中単対
風神の
名男単呼
(固有名)
日本語訳
…… 風神の偉大な矢に私は頼った。バラタ族の最勝者(=大王)よ。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
ない
接
そして
代男単対
彼を
能過単1
できる
不定
殺す
代中単主
それは
名中単主
奇跡
副
まさに
能過単3
だった
日本語訳
…… 彼を殺すことができなかったのは、まさに奇跡のようだった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代中単処
その
能現分中単処
打ち返す
接
そして
名中単処
矢
名中→形男単主
驚愕して
代単属
私の
形男単主
大きい
能ア単3
あった
日本語訳
…… その矢が打ち返されたので、私の驚愕は大きかった。
備考
……
は中性名詞なので変化がヘン。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
さらに
副
まさに
名男単呼
大王よ
副
特に
代単主
私は
接
そこで
日本語訳
…… 大王よ、そこで私はさらに特別に〜
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名中幹+名男単具
矢・多量
形男単具
大きな
名中単処
合戦において
名中単対
怪物を
能過単1
あびせかけた
日本語訳
…… 莫大な多量の矢を、合戦において怪物にあびせかけた。
備考
…… この次の4句(32〜35)がゴンダ文法では省略されている。 その部分は
こちら
を参照。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
そこで
代単主
私は
名中単対
弓を
絶
うけとり
副
その時
形女両対
不滅の
頭+名女両対
大きな・えびらを
日本語訳
…… そこで私はそのとき、弓と不滅の大きなえびらをとり、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
直ちに
能過単1
打った
名中単対
怪物を
名中複対
それらの
接
しかし
名中複対
矢を
能過単3
食い尽くした
日本語訳
…… 直ちに怪物を打ったが、怪物はそれらの矢を食い尽くした。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
←
過分中単処
打たれた
名中単処
矢
形中単処
すべての
←
過分中単処
食い尽くされた
名中複処
武器が
接
そして
日本語訳
…… すべての矢が打たれ、そして武器が食い尽くされて、
備考
…… 全体が処格絶対節
[詩]
語(連声前)
説明
語義
代単属
私の
代中単属
その
接
そして
名中単属
怪物の
名男幹
腕
名中単主
戦闘
反過単3
〜になった
日本語訳
…… 私とその怪物との腕の(素手の)戦いになった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
名男単対
格闘を
名女複具
拳で
絶
して
名男複具
手のひらで
接
そして
←
過分男複具
出会った(ぶつかった)
日本語訳
…… こぶしが、そして手のひらがぶつかり合う戦いをして、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
←
使能現分男単主
[対格]に抵抗して
接
@@
代中単対
その
名中単対
怪物(を)
形中単対
動かない
能ア単1
大地に倒れた
名女単対
日本語訳
…… そして私はそのびくともしない怪物に抵抗し、大地に倒れた。
備考
…… 上村訳では「私は動けなくなって」とあるが、 少なくともこの本文では
を男性形ととるのはムリで、 中性形ということになる。 すると動かないのは怪物のほうになる。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
接
すると
絶
笑い出して
代中単主
その
名中単主
怪物は
副
そこから
副
まさに
受過単3
消えうせた
日本語訳
…… するとその怪物は笑い出し、まさにそこから消えうせた。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
前
[具]とともに
名女複具
女たち
名男単呼
大王よ
能現分男単従
見ているところから
代単属
私の
名中幹
奇跡
尾中単主
〜に似た
日本語訳
…… 女たちとともに私が見ている前で(消えうせた)。大王よ、奇跡のようだった。
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
副
このように
絶
して
代男単主
かの
名男単主
聖者は
接
かくて
形中単対
別の
名中単対
姿を
←
過分男単主
(形を)とった
日本語訳
…… このようにしてから、かくてその聖なる神は、別の姿をしたのだった。
備考
…… それまで怪物に化けていたという意味ではなく、 この時点で本来の姿を現したということだろう。
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形中単対
天上の
副
まさに
名男単呼
大王よ
反現分男単主
着ている
形中単対
稀有の
名中単対
衣服を
日本語訳
…… 大王よ、天上の稀有の衣服を着て、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
前
〜を捨てて
名男幹
(民族名)
名中単対
姿を
接
そして
形男単主
聖なる
名男幹
三十三天
名男単主
主は
日本語訳
…… そして聖なる三十三天の主(=シヴァ)はキラータ族の姿を捨てて、
備考
……
[詩]
語(連声前)
説明
語義
形幹+名中単対
自分の・姿を
形中単対
神聖な
絶
(形を)とって
能完単3
なった
副
そこで
頭+名男単主
偉大な主
日本語訳
…… 神聖な本来の姿をとり、偉大な主となった。
備考
……