パンチャタントラ1-5(6)
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語(連声前)
説明
語義
副
そこで
接
(強意)
名女単処
夜に
←
過分男単主
隠れた
絶
〜いて
名女幹
王妃
←
過分男単主
〜を伴った
名男単主
王は
名中幹
露台
形男単主
〜にいる
日本語訳
…… かくて夜にこっそりと、王は王妃を伴って露台にいて、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名中幹
天空
←
頭+過分幹
執着しない→浮いた
名女→形男単主
見ること
接
〜ほどに
能現単3
立つ、いる
副
それほどに
名男幹
ガルダ鳥
←
過分男単対
乗った
代男単対
彼を
日本語訳
…… 天空に浮いたように見える、ガルダ鳥に乗った彼(が)…
備考
…… 「彼」にかかる修飾語句はまだ続く。
は対格ではあるが、意味的にはこの後に長々と続く修飾語句の主語になっているので、 「彼が」と訳すほうがよい。
語(連声前)
説明
語義
名男幹
ほら貝
名中幹
輪
名女幹
棍棒
名中幹
蓮華
名男→形男単主
手(にした)
接
〜のように
←
過分幹
言われた
名中幹
目印
形男単対
〜という相をもった
名男単従
天空から
能現分男単対
降下する
能過単3
見た
日本語訳
…… ほら貝と輪と棍棒と蓮華を手にし、以前説明したような目印をつけた彼が、 天から降りてくるのを見た。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
そこで
名女幹
甘露
名男幹
洪水
←
←
使過分男単対
水浸しにされた
接
〜のように
名男単対
自己を
反現分男単主
考える
代女単対
彼女(を)
能完単3
言った
日本語訳
…… そこで(王は)、自分がまるで甘露の洪水に水浸しにされたように思って、王妃に言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女単呼
愛する人よ
副
ない
能現単3
ある
形男単主
他の
形幹+尾男単主
より幸福な
代幹+尾
私よりも(従格接尾語)
代幹+尾
あなたよりも
接
そして
接
なぜなら
名女単対
子を
名男単主
(神名)が
反現単3
愛する
日本語訳
…… (王)「愛する人よ、私やあなたよりも幸せな人はいない。 なぜなら子がヴィシュヌに愛されたのだから」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
それなら
←
過分男複主
成就された
形男複主
すべての
代複属
われらの
名男複主
願望は
日本語訳
…… (王)「さあ、われらのすべての願望は達成された」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
今
名男幹
むこ
名男単具
威力によって
名女単主
すべての
名女単主
土地
名男単処
意志において
能未単3
なるだろう
日本語訳
…… (王)「今やむこの力によってすべての土地が意のままになるだろう」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
こう
絶
決断して
形男複具
すべての
名男複具
隣国の王
前
[具]とともに
名女幹
境界
名男単対
侵犯を
能過単3
した
日本語訳
…… こう決断して、すべての隣国の王たちに対して境界侵犯をした。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男複主
彼らは
接
そして
代男単対
彼を
名女幹
境界
名男単具
侵犯によって
反現分男単対
起こるのを
絶
眺めて
形男複主
すべでか
絶
集まって
代男単具
彼
前
[具]とともに
名男単対
戦争を
能完複3
した
日本語訳
…… 隣国の王たちもまた、王が国境侵犯をなしているのを見て、 みんな集まって王と戦争をした。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
副
こうしている間に
代男単主
かの
名男単主
王は
名女幹
王妃の
名男単具
口によって
代女単対
その
名女単対
娘(を)
能完単3
言った
日本語訳
…… こうしている間に、かの王は王妃の口を通して彼の娘に言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女単呼
娘よ
代単処
あなた[処格絶対節]
名女単処
娘[処格絶対節]
能現分女単処
ある[処格絶対節]
副
〜か
副
このように
受現単3
ふさわしい
代中単主
〜ことが
形男複主
すべての
名男複主
王が
代単具
私
前
[具]とともに
名男単対
戦争を
能現複3
する
日本語訳
…… (王)「娘よ、おまえは娘として、すべての王がこのように私と戦争をしているのがふさわしいと思うか」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
それなら
使動形男単主
知らせられるべき
副
今日
名男単主
夫は
代単具
あなたによって
接
〜ように
代男単主
彼が
代単属
私の
名男複対
敵たちを
←
使能現単3
滅ぼす
日本語訳
…… (王)「さあ、お前は今日夫に、私の敵たちを滅ぼしてもらうように知らせるべきだ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
さて
代女単具
彼女によって
代男単主
かの
名男単主
織工は
名女単処
夜に
副
うやうやしく
←
過分男単主
言われた
日本語訳
…… さて、かの織工は夜に王女からうやうやしく言われた。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単呼
尊者よ
代単処
あなた[処格絶対節]
名男単処
むこ[処格絶対節]
←
現分男単処
ある[処格絶対節]
代単属
私の
名男単主
父が
代中単主
〜ことは
名男複具
敵によって
受現単3
征服される
代中単主
それは
副
ない
←
過分中単主
ふさわしい
日本語訳
…… (王女)「尊者よ、あなたが婿としているのに、 私の父が敵たちに征服されてしまうのはふさわしくありません」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
それなら
名男単対
恩恵を
絶
なして
形男複対
すべてを
代男複対
かれら
←
使能命単2
滅ぼせ
日本語訳
…… (王女)「恩恵をほどこして、彼らすべてを滅ぼしてください」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単主
織工は
能完単3
言った
日本語訳
…… 織工は言った。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名女単呼
いとしい人よ
形幹
わずかな
名中→形男複主
ただ〜だけ
****
(強意)
代男複主
これらは
代単属
あなたの
名男単属
父の
名男複主
敵たちは
日本語訳
…… (織工)「いとしい人よ、これら、あなたの父の敵たちは、まことにとるにたりないやつらだ」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
それなら
←
過分女単主
信頼しきった
能命単2
あれ
名男単具
瞬間
接
たとえ〜ても
名男幹
(固有名)
名中単具
輪によって
形男複対
すべてを
副
こなごなに
名動能未単1
砕こう
日本語訳
…… (織工)「信用しなさい。ほんの一瞬でスダルシャナの輪でこなごなに砕いてやろう」
備考
……
語(連声前)
説明
語義
接
さて
能現分男単具
過ぎる
名男単具
時によって
形幹
すべての
名男単主
国土が
名男複具
敵たちによって
←
過分男単主
占領された
日本語訳
…… さて時がたつにつれて、すべての国土が敵によって占領された。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
代男単属
その
副
ただ
代男単主
かの
名男単主
王は
名男幹
壁
名男→形男単主
残り
←
過分男単主
なった
日本語訳
…… かの王は、単にわずかに城壁が残されるばかりとなった。
備考
…… 冒頭の
=
は、 たぶん前文の
(国土)を指しており、 「国土の残りは〜城壁だけ」ということになるのだろう。