法華経如来寿量品第十六・自我偈(3)
デーヴァナーガリーはBibliotheca Buddica 10. のものをそのまま1行ずつ用いた。 (p.325 3〜p.326 2)
語(連声前)
説明
語義
=
前
〜の上に
接
そして
名男複主
神々が
=
能現複3
打つ
=
名中複対
楽器を
名中幹
(花名)
名男単対
雨を
接
そして
←
使能現複3
発射する
日本語訳
…… そしてその(仏の土地の)上では神々が楽器をたたき、 雨のようにマンダーラの花を散らしている。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
=
名男単対
私を
副
まさに
=
能現複3
注ぎかける
名男複対
声聞を
接
そして
代男複対
〜する者
接
そして
形幹
他の
名女単処
覚りにおいて
副
ここで
=
←
過分男複主
〜の状態である
=
←
能完分男複主
賢人たち
日本語訳
…… 特に私に、声聞たちに、そしてここで覚りの状態にある賢人たちに(注いでいる)。
備考
…… K「諸天撃天鼓、常作衆伎楽、雨曼陀羅花、散仏及大衆」
荻原・土田は冒頭の
を
としている。
の場合、「声聞たちや賢人たちにも注ぐが、特に私に注いでいる」となるが、
の場合は単に「私に、声聞たちに…」となるので、 三者が平等になる。
語(連声前)
説明
語義
副
このように
接
そして
代単属
私の
名中単主
土地は
代中単主
この
副
いつも
←
過分中単主
〜の状態である
形男複主
他(の人々)は
接
そして
=
←
使能現複3
みなす
=
代男単対
これ(=世界)を
←
受現分男単対
焼かれている
日本語訳
…… そして私のこの土地はいつでもこのような状態であるのだが、 他の人々はこの世界を焼かれていると思っている。
備考
…… 世界(
)は男性名詞なので代名詞の男性形で受けている。
荻原・土田は
を
に変えている。
語(連声前)
説明
語義
頭+形男単対
非常に・恐るべき
=
能現複3
見る
名男幹+名男単対
世界・要素を
←
過分男単対
苦しめられた
名男幹
悲しみ
名中幹
百
←
過分男単対
満たされた
日本語訳
…… (衆生は)この世界の要素を、非常に恐るべきもの、苦しめられたもの、 百の悲しみに満たされたものと見る。
備考
…… K「我浄土不毀、而衆見焼尽、憂怖諸苦悩、如是悉充満」
語(連声前)
説明
語義
副
ない
接
そして
接
もまた
代単属
私の
名中単対
名前を
=
能現複3
聞く
副
全然
名男複属
如来たちの
形幹
多くの
名男幹
カルパ
名女複具
千万
日本語訳
…… そして(衆生は)何千万カルパもの間、私や(他の)如来たちの名前を全然聞かない。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名男単属
教えの
接
あるいは
=
代単属
私の
名男単属
集団の
接
そして
接
もまた
名中単属
罪の
=
名中単属
行為(業)の
=
名中単主
結果
=
形中単主
このような種類の
日本語訳
…… 教えについても、あるいは私の僧団についても(聞かない)。 そしてそれもまた、罪の行為のたぐいの結果なのだ。
備考
…… K「是諸罪衆生、以悪業因縁、過阿僧祇劫、不聞三宝名」。
などの属格は、「〜について」という意味で、前部分の
との関連。
語(連声前)
説明
語義
接
〜の時
接
しかし
名男複主
衆生たちが
=
形男複主
優しい
名中→形男複主
温和だ
接
そして
=
過分男複主
生じた
=
能現複3
ある
副
ここに
名男幹+名男単処
人間・世界に
日本語訳
…… しかし、優しくて温和な衆生たちがここ人間世界に生まれたときには、
備考
……
語(連声前)
説明
語義
過分幹
生じた
形男複主
するやいなや
接
そして
形中単具
美しい
名中単具
行為によって
能現複3
見る
代単対
私を
=
名男単対
教えを
←
←
使能現分男単対
示している
日本語訳
…… (温和な衆生は)美しい行為(の結果)によって生まれるやいなや、 私が教えを示しているのを見る。
備考
…… K「諸有修功徳、柔和質直者、則皆見我身、在此而説法」
語(連声前)
説明
語義
副
ない
接
そして
=
代単主
私は
能現単1
語る
=
副+尾
いつ・(不定)
代男複属
彼ら(の)
代男複対
これらの
名女複対
仕事を
=
形女複対
このような
名女複対
最もすぐれた
日本語訳
…… そして私はいつでも、 これらの(私の)仕事がこのように最も優れているということを、 彼らに語ったことはない。
備考
……
は、為格にかわる属格である。
語(連声前)
説明
語義
=
代中単具
それで
代単主
私は
=
←
過分男単主
見られた
形中単属
時間が長く→久しぶりに
=
能現単1
能現単1
副
かくて
副
もまた
能現単1
語る
頭+形男複主
非常に・得がたい
名男複主
勝利者は
日本語訳
…… それで、久しぶりに私を見る人には、かくて私は言う。 「勝利者(仏)は非常に得がたい」と。
備考
…… K「或時為此衆、説仏寿無量、久乃見仏者、為説仏難値」
荻原・土田は
=
を
=
(
の代男単属)に変更しているが、 その場合は為格の意味の属格で「この男に」という意味になる。
語(連声前)
説明
語義
形中単主
このような
名中幹
知識
名中単主
力は
代単属
私の
代中単主
この
形中単主
輝く
代中単属
その
副
ない
代男単主+尾
何・(不定)
名男単主
限界
日本語訳
…… 私のこの輝かしい知力はこのようであって、 その知力にはいかなる限界もない。
備考
……
語(連声前)
説明
語義
名中単主
寿命は
接
そして
代単属
私の
形中単主
長い
形幹
無限の
名男→形中単主
カルパ
←
←
使過分中単主
得られた
=
副
かつて
絶
実行する
名女単対
修行を
日本語訳
…… そして私の寿命は長く、無限カルパであり、 かつて修行を実行して得られたものである。
備考
…… K「我智力如是、慧光照無量、寿命無数劫、久修業所得」